2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧
富士山というのは、活火山です。 かつて「休火山」という扱いでしたが、もう富士山については誤解させる休火山と呼ぶのは止めようとなっています。富士山だけでなく、全国の火山もいまや「休火山」はありません。 例えば岐阜・石川にまたがる日本3大霊山の白…
森林飽和―国土の変貌を考える (NHKブックス No.1193)posted with ヨメレバ太田 猛彦 NHK出版 2012-07-26 Amazon楽天ブックス7netブックオフ図書館 昨年出たNHK選書です。太田猛彦さんの『森林飽和』。これは衝撃的に面白かったです。 線ひきまくり、抜き出し…
クレヨンしんちゃんのまんがことわざ辞典から世界の神話まで、面白雑学(四文字)でおなじみの編プロ「造事務所」による文庫新刊『四文字でわかる日本史』(角川ソフィア文庫)が出ました。四文字でわかる日本史 (角川ソフィア文庫)posted with ヨメレバ石川…
聖徳太子をもとめて3000里の旅を続けてきた。 「分かった!聖徳太子はやっぱりいたんだ!」 「えっ?どこ?」 「僕と君の心の中にだよ」 おれたちの旅は始まったばかりだ(終わり) ジャンプで5回連載して終了〜みたいな。 きのうのエントリー「それで…
あらたに検定に合格した高校の日本史の教科書で、鎌倉幕府の成立の年について6つの説を併記したそうです。2013年3月28日の読売新聞よりその1 1180年末 頼朝が鎌倉に居をかまえた その2 1183年10月 頼朝の東国支配権を朝廷から事実上承認された …
破壊の進む平城京、ではなくて、古墳を破壊してできた平城京、というお話です。 今回の歴史ニュースでは、東側に「増設」された外京の部分で、いままで知られていなかった古墳群があったことが分かったときのう(2013年3月25日)橿原考古学研究所の発表があ…
地震で被災した茨城県の土蔵から、伊達政宗が、常陸(茨城)の大名佐竹氏を裏切るように促す密書が見つかりました。読売新聞がきょう(2013年3月25日)報じています。 密書は神仏に誓う「起請文」のスタイルでした。なにを誓っていたかというと、うまくいっ…
死因がはっきりするのなんて最近の話。でも、今の医学の知識から過去を遡ると、よく分からない死因もある程度特定できるようです。 そんなことをやっているのが、ドラマ「JINー仁」の監修者として知られる順天堂大名誉教授の酒井シヅさんです。 戦国武将の死…
幕末の思想家・佐久間象山がオランダ辞典を作るために金策に奔走していたことを示す借金通帳などが、4月1日から丸善日本橋店で初公開されるそうです。産経新聞がきのう(2013年3月23日)紹介しています。 象山が仕えていた信州松代藩に、幕府編さんの蘭和…
photo by Canadian Pacific 発売直後に注目の歴史本として紹介してから、なかなか書評できなかったのですが、どうしてかというと、奥が深いので、言葉にできなかったのです。 いや、言葉でリアルな姿を表現するのができなかったというか。 自分の文才に見切…
前回が予想以上に支援が多く、張り切って五位から一位まで行ってみます。 イノシシより萌える縄文の美とセンスを見てもっと萌えぐるいやがれ!(6位から10位のエントリー) でも、悩みました。6位〜10位は、まあ受け狙いもあり、普通にいいなあという…
縄文時代のイノシシ土偶に萌え萌えしている人が続出しているとニュースになっていました。 ならば、恵美嘉樹が独断で縄文時代のスペシャルな土偶をベスト10にしてみます。ハードディスクが火を噴くぜ!(正確にはHD内のリンク集です、はい) まずは第10…
長い目で見た時、もともと過疎化が続いていた東北の被災地では、文化財を守っていくことは、生命財産を守るの準じて重要視していく必要があると思います。 というのも、たとえ、こぎれいな場所になっても、文化と歴史がすっかり消えて「故郷」らしさが見いだ…
戦国時代の日本は、ドルが使えました。というか、ドルが通貨でした。独自通貨の「円」なんてありませんでした。その国際通貨「ドル」とは、中国の明の永楽帝(1403〜1424年)の時代に鋳造された銅銭「永楽通宝」です。 で、その永楽通宝がケニアで見つかりま…
人類が将来も絶対に成し遂げられないことは「不死」。歴史とは病気や災害などを回避することで作られていったといっても過言ではありません。 自然からのハザードを忌避するために採用した方法が、戦争をしたり、奴隷にしたりしちゃうというのが人類の悲しい…
まんが「日本の歴史」といえば、小学校のころに読みましたよね。 でも、石の森章太郎版の日本の歴史もあったような気がするし、いったい、どのマンガシリーズを読んだのかはいまいち覚えていないです。 キンドルなど電子書籍がいいのは、こうした懐かしいコ…
またまた、発掘した飛鳥時代の古墳「牽牛子塚」(けんごしづか)が崩壊しました。 これは真の「斉明女帝のお墓」ではないかとニュースになった八角形の末期古墳です。 今年はじめには、真の「推古天皇陵」とみられる古墳の石室が崩落。このときも崩落してか…
1823年(文政6)の東京に隕石が落ちました。当時に車載カメラがあれば、かなりの動画がとれたでしょうね。 こんな俗っぽい歴史ネタをあの磯田道史さんがほっとくわけありません。ロシアの隕石騒ぎをうけて、さっそく今週(2013年3月14日発売)の週刊文…
門田隆将といえば、戦中・戦後史、現代史での数々の名ノンフィクションを手がけてきた人だ。 一番有名なのは、光市事件の『なぜ君は絶望と闘えたのか』です。 被害者の夫の本村洋さんと二人三脚で、日本の被害者支援の仕組みまで変えました。 わたしもファン…
21世紀の考古学界最大の不祥事といえば、高松塚古墳とキトラ古墳の極彩色壁画を国(文化庁)の不手際で「破壊」したことでしょう。 20世紀最大の不祥事の「旧石器捏造事件」は、民間の考古学者がやったことですが、こちらは文化財を守る総本山の国の失態…
黄金のすねあてが見つかったよ!! 秦の始皇帝とその忠臣李信の活躍を描くマンガ「キングダム」にすっかりはまっている恵美嘉樹です。 キンドル始めてから、キンドル版「キングダム」ダウンロードしまくり(コミックよりちょっと安いし、いい大人なので電車…
うどん県高松市の香川県立ミュージアムにあった茶器が、江戸時代前期の名工「野々村仁清(にんせい)」の最古級の作と判明したそうです。 4月20日から特別展で公開します。=読売新聞より 仁清といえば、石川県にある国宝のキジの焼き物が有名です。江戸時…
きょうは震災の日。完全にいえることがない傷が少しでも癒えることを祈っています。 きのう紹介した東北の歴史についての本ですが、きのうはそのうち伊達政宗や白虎隊の話をピックアップしましたが、今回は引き続き、縄文〜弥生時代に東北を襲った災害につい…
あすは東日本大震災から2周年。進まぬ復興、進む甚大な税金投入…。これからは、被災者VS外の人、被災者内部同士とドンドンすれ違いがでてくることでしょう。典型的なのが、陸前高田の奇跡の一本松を巡ることです。(恵美嘉樹の見方はWEB連載「奇跡の一本松…
検証・真珠湾の謎と真実 - ルーズベルトは知っていたか (中公文庫)posted with ヨメレバ秦 郁彦 中央公論新社 2011-11-22 Amazon楽天ブックス7netブックオフ図書館 今週の木曜日(2013年3月7日)に、第二次大戦関係の日本の外交文書が公開され、各紙で報道さ…
慰安婦問題というのは、新しい問題なのです。 恵美嘉樹は、近現代史についてはあまり詳しくはありませんが、慰安婦問題が「社会問題」となるまでの出来事をざっとまとめてみました。 売春宿というのがあったのは事実ですし、「合法だ」「自分から」といって…
古代ディスコ界のトランスの女王の墓という説もある奈良県桜井市の箸墓古墳が、労働者延べ123万人によって8年かけて造られたとの推計が出されました。 photo by tirol28 元ゼネコンの技術者が計算して、論文を「古代学研究」に掲載しました。と、読売新…
奇跡の一本松はなぜ「特別」なのか。歴史から振り返ってみました。全文はこちら タイトルは「奇跡の一本松は何を背負う」 2013年3月22日、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」が再び立ち上がった。 皆さんご存知かもしれないが、現在の一本松は、呼吸をして…
鳥取市の良田平田遺跡で発掘された文字が書かれた木簡が、飛鳥時代の文書だったことが分かりました。鳥取県教育文化財団がおととい(2013年3月4日)、発表しました。 大宝律令(701年制定)で、公文書の様式が決められる前のもので、文書でなく口頭で情報…
第47回の吉川英治賞がきのう(2013年3月4日)決まりました。吉川英治さんといえば「三国志」や「宮本武蔵」など歴史小説で有名です。今回受賞したのは、 小池 真理子『沈黙のひと』 (文藝春秋刊)です。沈黙のひとposted with ヨメレバ小池 真理子 文藝春…