歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

今週の歴史本書評まとめは、漫画あり、ヒゲありで充実

恒例の新聞4紙の書評から歴史本をまとめた「歴史本書評まとめ」(8月25日付紙面分)を更新しました。 →「なんとヤンマガ『センゴク』が登場!今週の歴史本書評まとめ」

鎌倉大仏がなぜ露天なのか、なぜ信長は天下統一できなかったのか。遠い2つの現象を結ぶとある大地震

世界遺産にはおしくも落選した鎌倉。その中でも最も有名な観光スポットのひとつが鎌倉大仏です。 奈良の大仏など仏像というものは、ふつう建物の中にいるものです。なぜ、鎌倉大仏は露天にいるのでしょう。 その原因となったのが、知名度の低い「明応地震津…

歴史本書評まとめ

今週の歴史本書評まとめです。 いつもは4紙の書評なのですが、お盆で実家の読売新聞だけです、すみません。来週、というか明日分からは4紙に戻ります。続きはこちら

ミニチュア箸墓に聖地への架け橋

京都府の90メートルクラスの前方後円墳で、箸墓と同じデザインで作られた五塚原古墳で、前方部から後円部へ結ぶ架け橋ともいえるスロープが検出されました。(まとめはこちら) 関連古墳をめぐる水面をわたるのは死者か生者か。古墳の濠にかかる橋の跡発見…

桜島噴火の歴史とは。連載「ハザード今昔」を更新しました

8月18日、鹿児島県の桜島が噴火した。 今年500回目になるという今回の噴火は平時よりかなり大きく、昭和火口から噴き出した噴煙は上空5000メートルにまで到達。その規模は2000年以来の大きさだったという。 それでも鹿児島市民たちに慌てる様子はなかった。…

浜名湖を汽水湖にした大津波とは

うなぎで知られる静岡県の浜名湖は、海とつながっている汽水湖です。 原因は、巨大地震による津波。 ところが、海とつながったのは割と「最近」。 そう戦国時代がはじまる直前、教科書的には「応仁の乱」の頃です。 どうして、これほどの地震が、あまり知ら…

群馬の古墳時代の甲男の特設HPができていた

群馬県埋蔵文化財調査事業団がきのう(2013年8月15日)、榛名山の火砕流で巻き込まれた被災者、通称「よろい男」らが発掘された金井東裏遺跡の特設ページを開設していました。詳細はこちらへ続く。【本当は面白い古墳エントリー】 ○弥生から古墳へ 飛鳥の天…

「タコとハーケンクロイツ」今週も新聞書評から歴史本まとめました

毎週日曜日付けの新聞4紙の書評から、歴史本をピックアップしているのですが。快挙です! 当日(日曜日)にまとめました。タコから、家康の時計から、ハーケンクロイツまで盛りだくさんでした。全文はこちら

今週の歴史本書評まとめの結果は?

おはようございます。恒例の新聞書評から歴史本をまとめるぞ!です。 4日(日)付けですが、またもギリギリでまとめました。 季節的にそろそろ戦争ものがにぎわすかな、と思っていましたが、意外と少なかったです。 つづきはこちら「高松塚は未盗掘古墳か否…

琵琶湖西岸でオルドス式銅剣発見!【報道まとめ中】

お盆を前に、こんな大発見が。 琵琶湖西岸の遺跡から、弥生時代〜古墳時代はじめの銅剣の鋳型が見つかりました。 鋳型自体は珍しくないのですが、そのデザインが、日本や朝鮮半島には見られない中国北方の遊牧民族系のものだったのです。 日本海ルートの存在…

華やかな合戦譚の陰にある戦国時代の現実とは

織田信長や豊臣秀吉など華やかな戦国時代だが、現実は文字通り戦争の絶えない「戦国」の世でした。 戦争が絶えなかったから災害をコントロールできなかったのか、それとも、自然災害が多かったので社会は混沌としたのか。派手な表舞台の陰で、どんなハザード…

夏目漱石の全作品最安値文庫まとめ

愛読している季刊誌「KOTOBA」の夏号の特集が夏目漱石でした。そこで、夏目漱石の全作品を最安値(0円の青空文庫をのぞく)で読む!という試みで、各社から出ている文庫のなかで、最安値の値段設定のものをピックアップするまとめをしました。 出版社によっ…

平安の貞観地震津波の「あとに」襲ったもう1つの天災とは

千年に一度と言われる「貞観地震」(869年)。 十分ではなかったでしょうが、比較的、朝廷もすばやく様々な施策を打ちました。その中には「国際協力」(今のような善意とはかなり違うのですが、そこらへんは丸めました)もありました。 ゆっくりと復興が…

最古の竹島の地図は本当に大丈夫か?

島根県の「竹島問題研究会」という組織が竹島が記された最古の日本地図2枚を確認したと共同通信がきのう(2013年8月1日)、報じています。1760年代のものだそうです。 わたしは、120%竹島は日本領と確信しています。 しかし、この史料を盲目…