歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

2013-01-01から1年間の記事一覧

本当は面白い古墳時代100連発パート2(マイナス71連発)

半年前の5月にこんなエントリーを書きました。 本当は面白い古墳時代100連発(マイナス78連発)【LOVE古墳】 - 歴史ニュースウォーカー それまでに古墳時代関係のエントリーをひたすら再掲したまとめでした。 それから半年、前人未到の歴史専門のニュ…

最小の季節「七十二候」とは

日本には四季、そして24の節季があります。 さらに節季を3つにわけたのが5日ごとの最小の季節「七十二候」。 これについての短いコラム連載をはじめました。 最小の季節「七十二候」を感じよう。11月22日~26日は「虹かくれてみえず」 | BUSHOO!JA…

ヤマトタケルの陵墓(三重県)周辺を発掘。死後に白鳥となった魂の行方

三重県亀山市で宮内庁が、ヤマトタケルの墓に指定している前方後円墳の周辺で、初めて発掘調査をしています。 http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20131123/CK2013112302000017.html なぜ三重にお墓があるのか、そしてなぜ魂が白鳥になって大阪へ飛んで…

ネットで10ステップ フィリピン台風募金チュートリアル

ネットで1,000円を確実に3,000円にする方法で見たリンクから 日本赤十字社で1万円クレジットカードを使って募金しました。 非常に簡単です。(画面キャプチャーとかしていなければ)5分くらいで完了です。 その1 日赤のHPでオレンジの横長のバーをおしま…

なぜ天照大神は伊勢神宮に祀られたのか

ご報告が遅れましたが、ハザードラボでの連載更新しました 第三十二巻 なぜ天照大神は伊勢神宮に祀られたのか| ハザードラボ

4年間書かせていただいた月刊誌「ひととき」での連載「アキツシマの夢」完結

ウェッジさんの月刊誌「ひととき」(主に東海道新幹線のグリーン車の「車内紙」)で、5年前から連載(3回に2回)させていただいた古代史紀行「アキツシマの夢」が48回目の10月号の「カリスマ僧、行基の真実 大野寺土塔」で完結となりました。 企画を…

神戸の小学生が重文の鏡を拾った古墳から出た「卑弥呼の鏡」や古墳に眠る?乙女伝説

神戸市灘区の西求女塚(にしもとめづか)古墳の出土品は、全国に兄弟鏡の三角縁神獣鏡が出土したことで有名です。 そこの公園で小学生が拾った破片が重文指定の鏡に一致したとニュースになっています。では、この古墳はなにものなのか?考古学的な情報を書き…

いまさら人に聞けないってこともない伊勢神宮の7つの秘密

今週は、伊勢神宮の式年遷宮の最大のイベント。遷御の儀式がありました。 内宮は2日、外宮はきょう5日夜です。 それにあわせて、こんな7つの秘密をBushoo!Japanに書きました。 伊勢神宮観光で知っておきたい7つの秘密 歴史好きの伊勢神宮歩き | BUSHOO!J…

戦いは「合戦」「役」「乱」?

合戦を意味する用語はいろいろ。教科書でも定型てして暗記させられるわけですが、はたして、昔の人はそういっていたのでしょうか。 古代から江戸時代までの文献での戦争の固有名詞について調べてみました。×「壬申の乱」 ○「壬申年の役」×「関ヶ原の戦い」 ○…

新幹線の産みの親、十河信二の評伝を書評

国鉄総裁として新幹線を実現した十河信二の人生を追うノンフィクション『不屈の春雷―十河信二とその時代』(上下巻、各巻1800円、ウェッジ)を書評しました。リニアよりも早い世界最速書評!「不屈の春雷―十河信二とその時代」リニアより早いかは、分か…

隅田川花火大会の原点には大飢饉があった

今年、豪雨で中止となった隅田川花火大会。今の大会は戦後に復活したものですが、この原点は江戸時代に行われた花火です。 その目的には、飢饉による死者を慰安するためということがあったのです。 そんなことをハザードラボの連載「ハザード今昔」で書きま…

金魚は加賀藩の毒味役!?【歴史本書評まとめ】

恒例の今週15日付けの新聞書評4紙の歴史本まとめです。Bushoo!Japanにかきました。 続きはこちら金魚は百万石前田家の殿様の毒味役だった!【歴史本書評まとめ】

最古の文字が書かれた須恵器の意義と意味

石川県で、5世紀末の最古の文字「未」「二年」が刻まれた須恵器が見つかったと、発表され、各紙が20日、大きく報じています。「すわ、日本最古の文字か?」ともいわんばかりの報道ですが、「須恵器」という限定です。 そもそも須恵器というのは、5世紀か…

キリスト処刑の日を断定する本など歴史本書評まとめ

9月8日付けの新聞4紙の書評まとめ書きました。 「キリストが処刑された日は4月3日(金)でした!【歴史本書評まとめ】」

白山を写す写真家・木村芳文さんの写真がすごかった

名古屋でNHKをみていたら、「白山」(石川・岐阜)の番組をやっていた。 そこで出てくる写真家の木村芳文さんの写真がすばらしかった。木村さんのブログがあって、そこにはその時の失敗作(木村さんがそう書いている)がUPされているのだけど、それでも初見…

江戸時代の観光地が阿鼻叫喚となった善光寺地震

歴史地震の教訓を、そのまま現代に置き換えることができないことも多いです。 NHKのメガクエークは、いい番組ですが、先日の関東大震災の番組は、「そのまま現代日本に置き換えるのは、耐震性などが大きく向上しているので、「あおりすぎ」という面もある…

今週の歴史本書評まとめは、漫画あり、ヒゲありで充実

恒例の新聞4紙の書評から歴史本をまとめた「歴史本書評まとめ」(8月25日付紙面分)を更新しました。 →「なんとヤンマガ『センゴク』が登場!今週の歴史本書評まとめ」

鎌倉大仏がなぜ露天なのか、なぜ信長は天下統一できなかったのか。遠い2つの現象を結ぶとある大地震

世界遺産にはおしくも落選した鎌倉。その中でも最も有名な観光スポットのひとつが鎌倉大仏です。 奈良の大仏など仏像というものは、ふつう建物の中にいるものです。なぜ、鎌倉大仏は露天にいるのでしょう。 その原因となったのが、知名度の低い「明応地震津…

歴史本書評まとめ

今週の歴史本書評まとめです。 いつもは4紙の書評なのですが、お盆で実家の読売新聞だけです、すみません。来週、というか明日分からは4紙に戻ります。続きはこちら

ミニチュア箸墓に聖地への架け橋

京都府の90メートルクラスの前方後円墳で、箸墓と同じデザインで作られた五塚原古墳で、前方部から後円部へ結ぶ架け橋ともいえるスロープが検出されました。(まとめはこちら) 関連古墳をめぐる水面をわたるのは死者か生者か。古墳の濠にかかる橋の跡発見…

桜島噴火の歴史とは。連載「ハザード今昔」を更新しました

8月18日、鹿児島県の桜島が噴火した。 今年500回目になるという今回の噴火は平時よりかなり大きく、昭和火口から噴き出した噴煙は上空5000メートルにまで到達。その規模は2000年以来の大きさだったという。 それでも鹿児島市民たちに慌てる様子はなかった。…

浜名湖を汽水湖にした大津波とは

うなぎで知られる静岡県の浜名湖は、海とつながっている汽水湖です。 原因は、巨大地震による津波。 ところが、海とつながったのは割と「最近」。 そう戦国時代がはじまる直前、教科書的には「応仁の乱」の頃です。 どうして、これほどの地震が、あまり知ら…

群馬の古墳時代の甲男の特設HPができていた

群馬県埋蔵文化財調査事業団がきのう(2013年8月15日)、榛名山の火砕流で巻き込まれた被災者、通称「よろい男」らが発掘された金井東裏遺跡の特設ページを開設していました。詳細はこちらへ続く。【本当は面白い古墳エントリー】 ○弥生から古墳へ 飛鳥の天…

「タコとハーケンクロイツ」今週も新聞書評から歴史本まとめました

毎週日曜日付けの新聞4紙の書評から、歴史本をピックアップしているのですが。快挙です! 当日(日曜日)にまとめました。タコから、家康の時計から、ハーケンクロイツまで盛りだくさんでした。全文はこちら

今週の歴史本書評まとめの結果は?

おはようございます。恒例の新聞書評から歴史本をまとめるぞ!です。 4日(日)付けですが、またもギリギリでまとめました。 季節的にそろそろ戦争ものがにぎわすかな、と思っていましたが、意外と少なかったです。 つづきはこちら「高松塚は未盗掘古墳か否…

琵琶湖西岸でオルドス式銅剣発見!【報道まとめ中】

お盆を前に、こんな大発見が。 琵琶湖西岸の遺跡から、弥生時代〜古墳時代はじめの銅剣の鋳型が見つかりました。 鋳型自体は珍しくないのですが、そのデザインが、日本や朝鮮半島には見られない中国北方の遊牧民族系のものだったのです。 日本海ルートの存在…

華やかな合戦譚の陰にある戦国時代の現実とは

織田信長や豊臣秀吉など華やかな戦国時代だが、現実は文字通り戦争の絶えない「戦国」の世でした。 戦争が絶えなかったから災害をコントロールできなかったのか、それとも、自然災害が多かったので社会は混沌としたのか。派手な表舞台の陰で、どんなハザード…

夏目漱石の全作品最安値文庫まとめ

愛読している季刊誌「KOTOBA」の夏号の特集が夏目漱石でした。そこで、夏目漱石の全作品を最安値(0円の青空文庫をのぞく)で読む!という試みで、各社から出ている文庫のなかで、最安値の値段設定のものをピックアップするまとめをしました。 出版社によっ…

平安の貞観地震津波の「あとに」襲ったもう1つの天災とは

千年に一度と言われる「貞観地震」(869年)。 十分ではなかったでしょうが、比較的、朝廷もすばやく様々な施策を打ちました。その中には「国際協力」(今のような善意とはかなり違うのですが、そこらへんは丸めました)もありました。 ゆっくりと復興が…

最古の竹島の地図は本当に大丈夫か?

島根県の「竹島問題研究会」という組織が竹島が記された最古の日本地図2枚を確認したと共同通信がきのう(2013年8月1日)、報じています。1760年代のものだそうです。 わたしは、120%竹島は日本領と確信しています。 しかし、この史料を盲目…