飛鳥時代
飛鳥で石舞台古墳(50メートル)よりも大きな一辺70メートルの方墳(もしくは上は円墳になっている上円下方墳)が見つかりました。2017年3月1日に奈良県立橿原考古学研究所が発表しました。古墳の名前は小山田古墳と名付けられました。 これだけ大…
半跏思惟像(はんかしい像)が今あつい!ごくごく一部にですが。 本日(2017年1月7日)にNHKのニュースで 小さな寺の仏像 実は朝鮮半島伝来の貴重な仏像か | NHKニュース www3.nhk.or.jp 京都市左京区にある「妙傳寺」では、「半跏思惟像」という高さ…
国宝の薬師寺東塔の修理中に、心柱と天井板2枚の木材を調べたところ、伐採年として710年の平城京遷都を遡ることはなく、奈良時代の730年頃に建てられたという報道が12月19日に各紙でありました。 www.asahi.com 「凍れる音楽」と称される奈良・薬…
聖徳太子をもとめて3000里の旅を続けてきた。 「分かった!聖徳太子はやっぱりいたんだ!」 「えっ?どこ?」 「僕と君の心の中にだよ」 おれたちの旅は始まったばかりだ(終わり) ジャンプで5回連載して終了〜みたいな。 きのうのエントリー「それで…
鳥取市の良田平田遺跡で発掘された文字が書かれた木簡が、飛鳥時代の文書だったことが分かりました。鳥取県教育文化財団がおととい(2013年3月4日)、発表しました。 大宝律令(701年制定)で、公文書の様式が決められる前のもので、文書でなく口頭で情報…
東京新聞ほか共同通信が以下のようなややこしい記事をきょうの夕刊に載せています。 飛鳥時代の大豪族蘇我馬子(そがのうまこ)(生年不明〜六二六年)の邸宅とみられる建物群跡が確認された奈良県明日香村の島庄(しまのしょう)遺跡で、塀跡とみられる大型…
=写真は毎日新聞 飛鳥の北東にある「磐余(いわれ)」地区は、じつは飛鳥と同じくらい重要な王宮があったエリアです。 というか、飛鳥(7世紀)の前の王都が磐余(6世紀後半)でした。 飛鳥というと、聖徳太子や大化の改新あたりが思い浮かびますが、磐余…
奈良県橿原市教委が2012年12月12日、飛鳥時代の女帝・推古天皇(五五四〜六二八)と息子の竹田皇子の合同墓(の可能性が高い)植山古墳について発表しました。 横穴式石室の入り口を大量の土で「封印」したことが分かりました。 古墳時代の後半から流行する…
斉明・天武天皇(母と息子)が7世紀後半(飛鳥時代)つくったとされる飛鳥京(奈良県明日香村)にあった人造の大きな池に水を注ぎ込むための地下通水路(暗渠)が発見されました。奈良県立橿原考古学研究所が11月29日発表しました。 発表資料のPDFはこ…
実は日本に2つの飛鳥がある、ということはご存じでしょうか? 712年に成立した日本最古の歴史書『古事記』には次のようにあります。履中天皇の弟(のちの反正天皇)が難波から大和の石上神宮に向かう途中のことでした。その途中に2泊し、難波に近い方を「…
法政大学が、ドイツのミュンヘン州立民族学博物館で、法隆寺から明治時代に流出した飛鳥時代〜平安時代の古い伎楽の面が確認しました。この博物館は、アジア・アフリカなどのいわゆる先住民族のコレクションが充実していることで知られています。 きっと法隆…
前のエントリーにも書きましたが、ちょうど北陸地方の横穴墓に眠る男たち(まあ女もいたでしょうが)が東北や北海道へ向かって船を漕ぎ出した船乗りたちではないかという話を、ウェッジの「ひととき」12月号に書いています。取材した富山の横穴墓も、今回…
東京・狛江 高度な技術の7世紀古墳 10月3日 8時12分 NHKのサイトより。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121003/k10015473211000.html6世紀までの古墳しか見つかっていなかった東京・狛江市で、7世紀後半に作られたとみられる横穴式の古墳が確認され、…
日本衣服史作者: 増田美子出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2010/01メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る 日本の衣服の歴史をひもといてみると、4期の画期があるという。 1期は、天武天皇から奈良時代 2期は、平安前期か…
はやくも!?3作目ができあがります。 あの、学研の歴史群像シリーズです。最新古代史論―“まほろばの国”ヤマトのあけぼの (歴史群像シリーズ)出版社/メーカー: 学研マーケティング発売日: 2009/04メディア: ムック クリック: 1回この商品を含むブログ (1件)…
読売新聞奈良(WEB)の16日付けにありました。(記事はもう消えていますが、グーグルで「飛鳥寺 金堂 葛城」でキャッシュから読めます) タイトルには、馬子「蘇我氏の本拠」日本書紀の記述裏付け?とあります。記事は飛鳥寺の礎石が奈良と大阪の県境に…
東アジアの古代文化 137号(最終号) (137) 特集 東アジアの古代文化成果とゆくえ作者: 古代学研究所出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2009/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る大和書房より刊行されていた雑誌『東アジアの古代文化』が最終…
2月3日は節分ですね。節分と言えば、「鬼は外」といって豆をまくわけですが、これが意外に古いような新しいような、な風習です。豆まきの原点は、続日本紀にあります。 706年(飛鳥時代というか藤原宮なので藤原時代?)のことです。 文武天皇の治世3…
レジによる途中で引っかかった一冊。日本古代史と朝鮮 (講談社学術文庫)作者: 金達寿出版社/メーカー: 講談社発売日: 1985/09/05メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見るなんか、買ったことがある気も読んだことがある気もしますが、…
実は日本に2つの飛鳥がある、ということはご存じでしょうか?712年に成立した日本最古の歴史書『古事記』には次のようにあります。履中天皇の弟(のちの反正天皇)が難波から大和の石上神宮に向かう途中のことでした。その途中に2泊し、難波に近い方を「近…
金貸しの日本史 (新潮新書)作者: 水上宏明出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/12/16メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る唐突ですが、お金は大事です。だから、お金の歴史を読み解くことも大切にちがいありません。 そのため、…
朝日新聞の文化面で12月3日と4日、「百済から見えた日本の古代」上下という記事が載っていました。 筆者は渡辺延志記者。「上」では、今年4月に百済(遷都後の第2次百済=熊津百済)の都、扶余で出土した618年とされる木簡に、日本の律令制にあった…
平城京遷都―女帝・皇后と「ヤマトの時代」 (中公新書)作者: 千田稔出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/03メディア: 新書購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (12件) を見る千田稔『平城京遷都』(中公新書)を読み始めて、最初のほうで取…
第62回毎日出版文化賞が2008年11月4日発表され、歴史書では、「人文・社会」部門で、東野治之(奈良大教授・古代史)の『遣唐使』(岩波新書)が選ばれました。恵美嘉樹の片割れも昨年、発売されたときから「これは面白い」と話していましたので、…
恵美嘉樹の最新作『図説 最新日本古代史』が2008年10月28日、学習研究社(学研)から出版されました。ここでは本書のエッセンスをお伝えします。知っているようで知らない、難しそうでいてじつは簡単、歴史教科書では味わえない古代史の魅力をぎゅっ…
日本の原像 (全集 日本の歴史 2)作者: 平川南出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/01/26メディア: ハードカバー クリック: 9回この商品を含むブログ (16件) を見る今回は、現在刊行中の日本の通史シリーズの1冊をご紹介します。 著者は平川南(ひらかわみ…
本日は飛鳥時代の戦乱「壬申の乱」を取り上げた本をご紹介します。壬申の乱 (戦争の日本史)作者: 倉本一宏出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2007/01/16メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る壬申の乱といえば、天智天皇が死去…
東アジアの古代文化 134号 特集:弥生稲作の開始年代 前回に続いて季刊雑誌「東アジアの古代文化」(2008年)からです。 聖徳太子はいなかった!で有名な中部大学教授の大山誠一氏が、同じく(?)「大化の改新はなかった」説の山尾幸久・立命館大学名誉…