歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

また飛鳥の女帝のお墓が崩れる。1か月後発表の推古女帝に続き、今度は1年後に発表 #古墳

 またまた、発掘した飛鳥時代の古墳「牽牛子塚」(けんごしづか)が崩壊しました。
 これは真の「斉明女帝のお墓」ではないかとニュースになった八角形の末期古墳です。
 今年はじめには、真の「推古天皇陵」とみられる古墳の石室が崩落。このときも崩落してから1か月後の発表でしたが、今回はなんと「1年後」。。。
 都合のいい(日本初の○○!とか)はすぐに発表して、都合のわるいのはなかなか出さないじゃ、いけませんよ。

 (奈良県)明日香村教育委員会は14日、同村内の牽牛子塚(けんごしづか)古墳の墳丘が雨などで一部で崩れたと発表した。昨年6月、墳丘北と西側の2カ所で幅1〜5メートル、厚さ10〜20センチ程度の土がずれたりへこんだりしているのが見つかった。村教委は、植物などが生えることで、固められていた土の強度が落ち、雨が降ることなどで変形したと考えている。
(毎日新聞


先日(3月14日)の怒りのエントリー「さよならキトラ古墳。現地調査終了と石室封鎖へ」では、こうした考古学の体質に怒り心頭の暴露本矢沢高太郎『天皇陵の謎』 (文春新書)を紹介したところ、アマゾンですごい売れました。
世の中の人も不信感を持っているんだなぁと感じた次第です。