縄文時代以来初?土偶ベスト1はこれだっ!
前回が予想以上に支援が多く、張り切って五位から一位まで行ってみます。
- イノシシより萌える縄文の美とセンスを見てもっと萌えぐるいやがれ!(6位から10位のエントリー)
でも、悩みました。6位〜10位は、まあ受け狙いもあり、普通にいいなあというのもあり。
でもベスト3とかを決めるとなると、
「ふーん、こんなのが一位なんだ、つまらん」「予想通り過ぎてがっかり」
はたまた
「なに、これ? あの土偶がないなんて、センス疑う」とか。
もうこんな声が1万年のかなたから聞こえてくるのです。縄文人たちの。
でも、そんなの気にせずにドンドンいきます!
今回は恵美嘉樹のハードディスクがかなり火を噴いたぜ!(前日比+1)
縄文の直江兼続!「愛でしょう、ハートでしょう。今でしょ」【第5位】
縄文の愛に満ちあふれた一品です。駿河台の明治大博物館にあると思うんで、受験のおりは会いに行って、愛をもらってきてください。
群馬県東吾妻町の郷原出土さん
名前は、まんま「ハート形土偶」ちゃんです。
これ、個人蔵なんですよね。
いったい縄文人はなぜ「ハート」にしたのか?
これについては、若干似たデザインのがありまして、それは「みみずく」ってことになっているので、みみずくのデフォルトしたものかもしれません。
これが最古の女神アマテラスのア**〜だ〜! 【第4位】
本当はこれを1位にしようと思っていたんですけど、ハッとわれにかえって4位にしておきました。
ちゃんと、「*」(アスタリスク)が刻まれているんですよね。裏側のお尻にあたるところに。
「これ石。。。土偶じゃない・・・」そんなコメントは聞き流しましょう。
愛媛県久万高原町の上黒岩岩陰遺跡で見つかった「女神石」です。
上黒岩岩陰遺跡考古館にあります。
長い髪・大きな乳房・こしみの・かすかにわかる逆三角形を、鋭い石器などで小さい緑泥片岩に描いてある線刻像。これは信仰の対象であっただろうといわれており、日本での出土は上黒岩岩陰遺跡が初めてで、南ヨーロッパに類似のものが出土しているだけという貴重なものです。
参考書↓
縄紋文化のはじまり―上黒岩岩陰遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
- 作者: 小林謙一
- 出版社/メーカー: 新泉社
- 発売日: 2010/06
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青森にキリストが来た証拠!三内丸山の十字架 【第3位】
衝撃!東北のハリーポッター「津軽外三郡誌」(字が違ったっけ?)もビックリだ!
どこからどうみても磔(はりつけ)になったキリストにしか見えません。
あれ、縄文時代ってキリストの生まれる前でしたっけ?
かの有名な三内丸山遺跡出土です。写真は公式HPの写真集より
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縄文のビーナス おっかさーーーーん! 【第2位】
土偶というのは、原則的に女性なわけです。
その多くは妊娠しています。出生率の低い縄文時代には、まさに子は宝だったのです。
ちなみに、男性を示すときは土偶でなくて、石の棒で「なに」をそのまんま模してつくります。中には、土で作った「なに」も出土しておりまして、その表面を観察しますとね。
なんと、こすっていた跡(つるつるになっている)ことが分かっちゃったんですね。
あれ、全然土偶の話じゃないし。
ともかく、これは縄文一の美女とも言われる「縄文のビーナス」さん。国宝です。
長野県茅野市の棚畑遺跡さんです。
尖石縄文考古館にあります。
一位に輝いたのは!??? まさかの展開!
そして栄えある1位は!
じゃらじゃらじゃらじゃら
芸術は爆発だ!
の
火焔土器さんです!!!!
ちょっと待った!
な、なんと、もう一名の名前が書かれていました!
青森県つがる市(旧木造町)の亀ヶ岡の出土です。東京国立博物館の考古常設展にあります。有名な亀ヶ岡式。
前日の8位の不細工顔をご参照いただきたいのですが、あれの目はまだ小さいですよね、あっちは古いのです。
遮光器土器というのは、長い時間かけて目をでかくしていく、デザインの進化があったのです。別にこんなでかい目をした宇宙人をみて、正確に再現したわけではありませんでした。残念だムー。
プリクラが昔は撮るだけだったのが、今のやつは「デカ目」補正してくれるのと全く、一寸の狂いもなく同じ現象であります。
それにしても、、、
なんてことでしょう。だれも思わなかった、まさかまさかのダブル受賞です!
おめでとうございます!!!
「火焔土器って、土偶じゃないよね・・・」
はい、こんなコメントは無視です!
みなさん、拍手と「はてブ」でお迎えください!
これはすごいいい図録
おまけ
おしくも今回は選外となったみなさんです。
Shall We Dance!
ヒゲダンスなんてひどい踊りはやめて優雅に踊りましょう。
見えますか?踊っている何人もの人の姿が
=わかるかな?わからないかな?分かりやすい展開写真を見つけたら再アップします。
群馬県渋川市の道訓前遺跡出土の「深鉢形土器」です。
これも土偶じゃないって?いえいえ、これは東博で開かれた「国宝 土偶展」に出品されていたから土偶です(権威付け)
あしたは、縄文の豚とイノシシ、犬とオオカミの違いを書くので、また見に来てくださいね。
あっ、あと、ハザードラボという地震予測サイトにて、「ハザード今昔物語」という歴史地震、津波、火山などについて連載しています。
最新話は「第三巻 気候の寒冷化が方丈記と源平合戦を産んだ」です。
ぜひお読みください。
なお、今回の土偶ネタ本はこちら。
薄くてオールカラーで読みやすいし、最新の研究成果も盛り込まれていて、オススメです。
ただ、目次が
1章 縄文ソサエティー
2章 縄文コンテンポラリー
3章 縄文ジェンダー
4章 縄文カタストロフィー
とかっこつけているのが、鼻につきますね。
1章 縄文の暮らし
2章 縄文の芸術
3章 縄文の性
4章 縄文の死
でいいんじゃないのかなあ?