歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

信長は本能寺の変を逃れても3年後に死亡?!戦国武将の死因と持病を並べてみました

死因がはっきりするのなんて最近の話。でも、今の医学の知識から過去を遡ると、よく分からない死因もある程度特定できるようです。
そんなことをやっているのが、ドラマ「JINー仁」の監修者として知られる順天堂大名誉教授の酒井シヅさんです。

戦国武将の死因と持病を「勝手に」特定したのが、酒井さん監修の本書。
 筆者は「戦国☆保健委員会」という編集プロダクションさん?なので、はちゃめちゃな内容に踏み込み、なかなか笑えて楽しいです。

 きのうのエントリー

「真実の信長の安土城は「香港九龍城」×「清水寺」だった!戦国時代像がすっかり変わる千田嘉博『信長の城』を読む」


 に絡んで、信長の本をさがしていたらでてきたので、何人かを死因に、恵美嘉樹が勝手に持病やらコメントをつけてみましたよ。
こういう想像って楽しいですよね。

信長(48) 焼死(持病:高血圧)

あれ、本能寺で自刃したのではなかったっけ?まあ、どっちもほとんど変わらないですけどね。

あと、短期で激高しやすい性格と「西洋風」の食生活から高血圧で、本能寺の変でなくてもあと3年で死亡していたんだそうですよ笑

一説には注意欠陥・多動性障害(ADHD)だったのではないかとも言われているが

彼の言動や筆跡鑑定などから、そううつ病あるいは統合失調症説などもささやかれている。

だ、そうです。ひでぇぇ笑

秀吉(62) 慢性腎不全・尿毒症、脚気 (持病:認知症

朝鮮出兵を2回もしちゃったり、浮気されてできた子(秀頼)をいつの間にかわが子同然に育てたり、それが認知症でしょうか?
ビール飲み過ぎで脚気の疑いも

家康(75) 胃がん (持病:特になし)

健康おたく。鯛のテンプラで食中毒になるも、復活するほどの体力の持ち主。しかし、ガンには勝てず。

政宗(70) がん性腹膜炎 (持病:健康のために喫煙を欠かさない)

天然痘の後遺症で片眼失明、できものを焼き切る外科手術経験者。最後は、猛烈な腹痛と腹水により腹が肥大化。

謙信(49) 高血圧性脳内出血(持病:ベジタリアン、アル中)

菜食主義で肉を一切食べなかったが、酒は飲みまくり、高血圧で死亡か。戦国には珍しい真正ゲイ=女は一切ダメという性向も。

信玄(53) 胃がん、食道ガン(持病:温泉好き)

たくさんのプライベート温泉を持ち、水洗トイレを設置して衛生面に気遣ったが、ガンには勝てず


加藤清正(50) 梅毒による劇症肝炎(持病:虎狩り)

家康と秀頼の間に挟まれたストレスで「早く死にたいから不摂生する」と宣言して、大酒、女遊びをしまっくて梅毒にかかる。毒饅頭を家康に食わされた説も

調子悪いと「熊の毛のめばいい」で済ましてきた豪傑も、人間関係のストレスには勝てなかったようで。

梅毒説には、否定的な説も多いですね。もし冤罪ならカワイソス

酒井さんの「ちゃんとした」本は