美濃の蝮・斎藤道三といえば、戦国時代の群雄割拠、下克上の象徴的な存在です。 司馬遼太郎の「国盗り物語」で、近江の油売りから一気に美濃一国の戦国大名にまでのし上がった栄達が描かれましたが、実は(同じような一代による国盗りとされる)北条早雲と同…
フェイクニュースの時代だと実感させられる日々ですね。 フェイクニュースは海外のことと思っていたら、森友学園問題や築地市場のほうが大汚染されていた問題などで、教育者や知事など社会のリーダーと思われていた人がそのときそのときの情緒で、思い付きを…
6回目の「3・11」。これまでは11日に近い日曜日の書評欄も震災にまつわる本の紹介が多かったように感じていたが、今年は全国紙3紙では、宮城・気仙沼の養殖業でコラムニストの畠山重篤さんによる「空想書店」を特集した読売新聞以外、ほとんど震災関…
飛鳥で石舞台古墳(50メートル)よりも大きな一辺70メートルの方墳(もしくは上は円墳になっている上円下方墳)が見つかりました。2017年3月1日に奈良県立橿原考古学研究所が発表しました。古墳の名前は小山田古墳と名付けられました。 これだけ大…
おんな城主直虎は、子役の活躍がすばらしく 「リフティング勝負(蹴鞠)している直虎子見て泣いた」と、知り合いのおじさんが話していました。 とはいえ、脚本・演技よければフィクションなのだからなんでもよし! とならないのが、われらが大河ドラマの大河…
bushoojapan.com 新刊の『看護婦の歴史』の書評を武将ジャパンに寄稿しました。 看護婦の歴史: 寄り添う専門職の誕生 作者: 山下麻衣 出版社/メーカー: 吉川弘文館 発売日: 2016/12/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る
オオクニヌシ 臥薪嘗胆で地上初の支配者となった苦労人 最強の日本の神様のエントリーNo4です。 応援コメントは コメントいただいた分はこれで一応終了ですが、ゆっくりほかの神様の分も続けていきます。 chinu48cm古事記を読むと、オオクニヌシのスター性に…
1月15日(日)夜のNHKスペシャル | 森の王者 ツキノワグマ~母と子の知られざる物語~を見ました。 なんとなく見てたのですが、途中で残酷な自然の「性」を目の当たりにして、希望そして絶望を味わいました。 オスの“子殺し”という研究者さえ知らなかった…
敬意を持ってあえて「専門書」と呼ばせていただきますが、この本です。 日本の元号 (新人物往来社文庫) 作者: 歴史と元号研究会 出版社/メーカー: 新人物往来社 発売日: 2012/06/07 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る 平成30年で、…
日本最強の神は誰か?つづきましては、 id:hesocha さん「現れるなり隠れる超絶照れ屋「天御中主神」は名前だけは強そう」 とのコメントにお答えしたところですが、コメントにあるように天御中主神(アメノミナカヌシ)はほとんどエピソードなし。 しかし、…
坂本龍馬の新しい書状が見つかったそうです。 この手の来歴のわからないものについては、とりあえず「怪しい」と思うのが、歴史にたずさわるものの流儀だと思うので言っておきます。(というか、偽物の話が大好き) 大政奉還から150年という年に合わせて…
ヤマトタケルにつづいては、 id:kangiren さんオススメ2人目の神功皇后です。 男の娘なヤマトタケルか戦闘美熟女神功皇后の2トップだと思う。 影の薄い夫の天皇から主役を奪った皇后 ヤマトタケルは日本列島のかなりの部分を従わせましたが、遣り残した仕事…
数年ぶりにはてなに戻ってきて、はてなダイアリーからはてなブログへ移りました。 そこで書かせていただいた下の記事にはてブいただきました!ありがとうございます。 emiyosiki.hatenablog.com しかも、はてブで面白いコメントがもらえるのが、やっぱりブロ…
日本の神様で最強って誰だろう?オモコロの「結局「神話の神々」の中で誰が最強なの!? 専門家に聞いた 」 omocoro.jp を読んで笑わせてもらいながら、ふと思いました。 というわけで、古事記や日本書紀など日本神話に出る主な神様をほぼ網羅して、36柱(ペ…
「ふるさと納税」ではだいたい寄付金の50%をこえれば、「即寄付」となります。 12月末までは駆け込み寄付で、それほどたいした返礼品でなくてもみんな寄付してくれますが、1月になるととたんに熱が覚めるので、賢い自治体は1月にいいものを出してきま…
1274年(文永11)、モンゴル皇帝フビライは国号を元と改めて日本に朝貢を求めてきました。 しかし、鎌倉幕府はこれを拒否。2度にわたる元寇(蒙古襲来)が起きます。 一般的には 1回目の文永の役は博多湾に上陸した元軍が神風で撤退 2回目の弘安の…
読売新聞の書評欄「本よみうり堂」(2017年1月8日付)では歴史関係の本が3冊紹介されている。 作家で浮世絵研究家でもある高橋克彦氏は『北斎 ポップアップで味わう不思議な世界』(大日本絵画、3500円)を紹介する。絵を切り抜いて立体にする「絵本」…
半跏思惟像(はんかしい像)が今あつい!ごくごく一部にですが。 本日(2017年1月7日)にNHKのニュースで 小さな寺の仏像 実は朝鮮半島伝来の貴重な仏像か | NHKニュース www3.nhk.or.jp 京都市左京区にある「妙傳寺」では、「半跏思惟像」という高さ…
「陛下に一本取られた話」 http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/saibokogaku/heika.html として、大阪大の研究者が天皇皇后陛下と一緒に皇居にまねかれてお話をした深イイ話を書いています。 陛下の人となりがわかってとてもいいお話ですね。 国民にも…
武将ジャパンさんが戦国データーベースを作成中とのことで、依頼をもらい、大河ドラマ真田丸では近藤正臣さんが演じていた本多正信について書きました。 徳川家臣から散々な評価をされた本多正信・正純ですが、調べてみると、外部の人には信頼されていたこと…
奈良の春日大社で昭和14年に宝庫の天井裏から見つかっていた刀が鎌倉時代の北条氏が奉納した太刀である可能性が高いことがわかったそうです。春日大社が12月29日に発表しました。 春日大社は現在、20年に一度の社殿の式年造替(ぞうたい)の最中で、…
みなさんはいかがですか? ちょうどここ数日にあった二つのニュースです。 法隆寺のほうが知名度がありますから、この業者のダンプカーのほうが「悪」として知れ渡っていることでしょうが、知っていて隠していた公務員である前橋市のほうがずっと「悪い」の…
信玄の戦上手といえば、No1は家康を破った三方ヶ原の戦いでしょう。 しかし、三増峠の戦いもおもしろい。 なにしろ、後ろを見せた武田軍と追撃する北条軍という三方ヶ原の戦いと同じ構図だからです、 と思っていたら、 三増峠の戦い~武田信玄が小田原北条氏…
大好きなノンフィクション作家、門田隆将さんの新刊『汝、ふたつの故国に殉ず』を読みました。 けっして戦前の日本がすばらしい、戻るべきだ、と賛美するわけではないのです ほかのアジア諸国に比べると、当時としては比較的ましだったというだけかもしれま…
安倍首相が12月26、27日、ハワイの真珠湾にオバマ大統領とともに訪れます。 真珠湾攻撃といえば、「陰謀論」。 ルーズベルト大統領が日本が攻撃することを知っていたのに、あえて「奇襲」させることで、米国世論を第二次世界大戦への参戦へと誘導した…
国宝の薬師寺東塔の修理中に、心柱と天井板2枚の木材を調べたところ、伐採年として710年の平城京遷都を遡ることはなく、奈良時代の730年頃に建てられたという報道が12月19日に各紙でありました。 www.asahi.com 「凍れる音楽」と称される奈良・薬…
お久しぶりです。 恵美嘉樹です。 はてなダイアリーをしばらく放置していましたが、このたびはてなブログへ移行してみました。 簡単ですね。ぽちっと押すだけです。 ただ、はてブの移行はしばらく待ってみようと思います。 さて、東海道新幹線のグリーン車に…
東海道新幹線のグリーン車の車内雑誌「ひととき」で連載している「日本史パノラマ」 2016年11月号(10月20日刊行)では、17年の大河ドラマ井伊直虎について「尼僧の領主、直虎」として書きました。
東海道新幹線のグリーン車の車内雑誌「ひととき」で連載している「日本史パノラマ」 2016年10月号(9月20日刊行)では、「蒙古襲来の実態」をテーマに書きました。
<あれほどの大キャンペーン記事を、たった一人の1Fの現場の人間を掴まえることもしないまま”GO”することができる新聞。すなわち、自分たちの主張したい記事を書くためなら、「事実」などどうでもいいと考えていることを示している。>(94頁)この一…