歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

美濃のマムシ斎藤道三の「国盗り物語二代記」

美濃の蝮・斎藤道三といえば、戦国時代の群雄割拠、下克上の象徴的な存在です。

司馬遼太郎の「国盗り物語」で、近江の油売りから一気に美濃一国の戦国大名にまでのし上がった栄達が描かれましたが、実は(同じような一代による国盗りとされる)北条早雲と同様に、一代で成し遂げた下克上ではありませんでした。

庶民の夢、一代での下克上は、平和ながらも身分が固定されて閉塞感が漂っていた江戸時代に、軍記ものというフィクションで広がっていったわけです。

ただ、同時代の史料で一代による美濃国盗りは否定されており、そのことについて武将ジャパンに寄稿しました。

ご関心あれば読んでいただければ幸いです。

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