歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

なんか裏があるのか?

茨城県潮来市が発掘調査の書類を偽造した市の職員と業者を刑事告発したというニュース。 http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20121013ddlk08040092000c.html間違えた様式を持ってきてから、面倒だから私が作ってしまいますよ、という親切心だけなら、刑事…

あの世界史的名言の現場が見つかる

古代ローマの英雄カエサル(シーザー)の劇的な死は、超有名ですね。 「ブルータスお前もか!」そんなカエサルが死んだ場所が特定されたのだとか。(AFP通信日本語) なんで特定されたかというと、のちの初代皇帝(カエサルの養子)が記念碑みたいなのを…

縄文の津軽人は、古代ギリシア人だった?!

縄文時代と言うと、思い浮かぶのが、遮光器土偶と三内丸山遺跡ではないでしょうか。いずれも青森県です。 ところが、遮光器土偶が三内丸山遺跡に存在したことはなかったのです。前者(遮光器土偶)が縄文時代晩期、後者(三内丸山遺跡)は中期と、その間に約…

書評界の神・丸谷才一さんなくなる

本のブログを書いていて、書評界に燦然と輝く巨星について、書かないわけにはいかない。 はずですが、恵美はたいして存じ上げません。最近まで毎日新聞の書評面の「編集長」だったそうですが、恵美は日曜日の新聞の書評面に載る歴史書をチェックするために、…

iPS(偽)の歴史的考察

iPSのノーベル賞受賞よりも、偽iPSのほうが話題になっている昨今です。 偽iPS問題を、歴史的に考えると、どんなことが浮かぶでしょうか。 それは、偽iPSの妄想上の手術が心臓手術だったことにあります。 歴史的に、死因がはっきり確定できるケースは、戦死や…

当ブログが、 人気ブログランキングの「偉人・歴史人物」カテゴリーでも1位になりました。 http://blog.with2.net/ranking.php?cid=4150&p=0 ありがとうございます。黒田官兵衛のおかげのようです笑偉人・歴史人物 ブログランキングへ

黒田官兵衛の一生(生まれる前編)

ぶろぐ村の歴史書部門で1位になりました。文末のボタンを押してくれるみなさん、ありがとうございます。これからも面白い歴史ニュースと本をうんちくとともにお伝えてしていきます。前口上はこれくらいで。。。NHK大河に選ばれた黒田官兵衛(黒田如水)…

岡田官兵衛は本当に葵の御紋の姫と??

黒田官兵衛ことV6岡田さんは不倫していたと言われているんですね。NHK大河決定ではじめて知りました。どうりで、今年は大河発表が遅いなあと思っていました。すみません、世情にうとくて。 如水居士画像(崇福寺蔵)(Wikipediaより) それはともかく、…

アンネの日記からノルマンディー上陸作戦まで20世紀のアーカイブを無料でGoogle先生がっ!!

グーグルジャパンが11日に以下のようなすごいサービスを発表しました。 圧倒的なラインナップですね。例えばアンネフランク関係の資料がずらーーっとグーグルのデジタルアーカイブは、歴史系では、最古級の聖書「死海文書」や、ベルサイユ宮殿の3D画像や…

ノーベル賞は免罪符か

村上春樹さんが逃し、ノーベル賞日本人2人目はなりませんでした。 「次ぎは村上春樹。次ぎは春樹。次ぎは角川春樹」と待ち続けるのも、けっこうつらいのでしょうね。 私の好きな伊坂幸太郎さんが直木賞を選考対象から辞退すると前に宣言して、超かっこよか…

 ところで岡田ってだれ?

再来年の大河ドラマは、戦国時代の軍師として名高い黒田官兵衛(1546〜1604)が主人公になりました。タイトルは「軍師官兵衛」だとか。主人公はV6の岡田准一さんだそうで、まあ、なんというかあんまり印象のない人ですね、私には。 すごいのは、こ…

ちゃんとしていた元寇の船

ここのところ、沈没した元寇の船が水中で発見されて、次々にニュースがうまれていますが、またもニュースです。 元寇の船については、騎馬民族の元(モンゴル)は船を造ったことないので、高麗(朝鮮)に造船をまかせたが、やる気のない高麗人たちが適当に作…

過去の震災に学ぶ人、歴史に学ばず碑をけがす人

「歴史とは、学ぶものであって、利用するものではない」なんて言葉は、日本でも中国でも韓国でも「ネトウヨ」と呼ばれるたぐいの人たちには通じないのでしょうね。大震災を経験して、過去の教訓を学ぶことで、人の命を守れると分かったはずなのに。 1年たら…

歴史を学ぶのがアンチエージングの切り札

中日新聞文化面(10月2日夕刊)に面白いインタビューが載っていました。 現存する日本最古の医学書「医心方」全三十巻を現代語訳した『医心方全訳精解』(筑摩書房)=全三十三冊=が完結した。全訳を成し遂げた古典医史学研究家、槇佐知子さん(79)に対し、学…

 飛鳥時代にできた古墳は「高度」なのか、それとも「時代遅れ」なのだろうか

東京・狛江 高度な技術の7世紀古墳 10月3日 8時12分 NHKのサイトより。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121003/k10015473211000.html6世紀までの古墳しか見つかっていなかった東京・狛江市で、7世紀後半に作られたとみられる横穴式の古墳が確認され、…

 古事記編集長のかきこみ

古事記の編纂者として知られる太安万侶(おおのやすまろ)(?〜723)の墓誌を、奈良県橿原考古学研究所が古事記1300年に合わせて再調査したところ、墨で書かれた文字を発見しました。10月4日に発表しました。 12字確認されましたが、読めたのは…

ナチの迫害のがれ福井へ来たユダヤ人の腕時計

フェイスブックで話題になっていたお話。 最近は、いかに日本「軍」が優れていたかという回顧話も多いですが、やっぱり、ユダヤ人への人道的な扱いこそ、日本人としての誇りでありたいと感じました。 杉原千畝「命のビザ」2012年10月2日 読売新聞福井版より …

古九谷は、新有田焼きなのか?

九谷焼は、パステル調の派手な色合いが特徴の石川県加賀地方の伝統陶器。 前田家がはじめたとされていますが、江戸時代前期の古九谷と呼ばれる古いものがまずあって、それがなぜか途絶えて、江戸時代後期になって、また焼きはじめたのが再興九谷となります。…

邪馬台国の敵国候補地か?

ちょうど、ブログで邪馬台国と東海のことを書いたばかりでしたが、きょう10月3日の読売新聞の文化面に、関連のお話が出ていました。 関連記事 邪馬台国時代の「維新の会」構成メンバーは意外なメンツだった-恵美と嘉樹の歴史ウォーク

最古のブラジャーを追いかける朝日新聞記者の暑い夏

今年の7月にオーストリアの古城で、最古のブラジャーが見つかったと話題になりました。レースや刺繍などがあしらわれていて「勝負下着」だったそうです。(Photo: B. Nutz)それを朝日新聞記者が2か月にわたり追いかけていたようで、けさの朝刊国際面に大…

正倉院展の秋がはじまりました。

正倉院で年に1度、宝庫の扉開ける「開封の儀」 聖武天皇の遺愛品を中心に約9000件の宝物を納める奈良市の正倉院で2日、宝庫の扉を年に1度開ける「開封の儀」があった。 色鮮やかなガラス杯「瑠璃坏(るりのつき)」や弦楽器「螺鈿紫檀琵琶(らでんし…

 平泉の中心で掘について叫ぶ

平泉の中心、柳之御所遺跡の現地説明会で、2本分の掘が紹介されました。 柳之御所は、政庁「平泉の館」とされています。いわば平泉の都庁ビル。 柳之御所遺跡は、北上川に向かって突き出した台地の上に作られているのですが、ここをぐるりと掘がめぐってい…