ノーベル賞は免罪符か
村上春樹さんが逃し、ノーベル賞日本人2人目はなりませんでした。
「次ぎは村上春樹。次ぎは春樹。次ぎは角川春樹」と待ち続けるのも、けっこうつらいのでしょうね。
私の好きな伊坂幸太郎さんが直木賞を選考対象から辞退すると前に宣言して、超かっこよかったのですが、ここで村上春樹さんも「ノーベル文学賞を辞退する」と言ったらかっこいいですね。
しかし、候補者に文学賞のなぜボブディラン?
ボブディランと言えば、伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」(古事記くらい面白いです)!!と、堂々巡り。
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さて本題ですが、
ノーベル賞のノーベルさんとはなにものでしょうか。
スウェーデン人のアルフレッドノーベルさん(1833〜96)はダイナマイトの発明者で、爆薬製造でがっぽがっぽ儲けたわけですが、彼の作った爆薬でたくさんの人が戦場で死んだわけです。それで、贖罪として、もうけた金を基金にしてできたのが、ノーベル賞なわけです。
ぶっちゃけていうと、死の商人の免罪符。きっと天国へ行けたことでしょう。
ダイナマイトの原料はニトログリセリンですが、それは揺らすと爆発するようなあまりに危険なものでした。ノーベルがやったのは、珪藻土に染みこませることで安定させたのが功績です。それを「ダイナマイト」と名付けて特許をとりました。
ほかにも雷管(起爆装置)や無煙火薬なども発明したことで、戦争のありかたが大きくかわりました。
ノーベルは死にあたって、その遺産のうちおよそ9割3100万クローネ(現在だと二百数十億円相当だとか)で基金を設立するよう遺言を残して死にました。この基金(ファンド)の利益のあがりで、ノーベル5賞を作ったのです。1900年からはノーベル財団が基金と賞を運営しています。
5賞とは、
物理学賞
化学賞
生理・医学賞
文学賞
平和賞
なぜ文学賞が入っているのか?それはノーベルがノベル(小説)と似ているから、、、なんてことはないでしょうが、なんででしょうね。
ちなみに数学者に嫌な目にあったから数学賞がないといわれています。これもどうなんでしょうね、まゆつばっぽい気がしますが。
あと、経済学賞は1969年からスウェーデン中央銀行の寄付ではじまった、ノーベルの名をかたった、準公式(ぶっちゃけ、いつわり)のノーベル賞です。
黒柳徹子のユネスコと、アグネスチャンの日本ユネスコ協会みたいなものです。
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