九州・大宰府近くで、高貴な人のお墓と輸入ブランド品みつかる。
ベトナム製の青磁ですか。しかも、完成品。売ったらいくらになるだろう・・・。
唐に留学したら、あまりに優秀なので唐の皇帝に引き留められた阿倍仲麻呂さん(698〜770)を思い出しますね。日本にようやく帰る許可がでたとおもったら、乗った船が難破して、ベトナム(当時は唐の支配下)について、そこで長官となったりして。仲麻呂ゆかりの品ならドラマチックですなぁ。
ただ唾壺(だこ)は、文字通りで、「たんつぼ」なんですよねぇ
画面キャプチャーは中国の美品「唾壺」考古学用語辞典より
西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/332634
福岡県筑紫野市教委は5日、同市二日市西の堀池(ほりいけ)遺跡から「木炭槨木棺墓(もくたんかくもっかんぼ)」と呼ばれる特殊な構造を持つ平安時代前期(9世紀半ば〜後半)の墓が出土したと発表した。近畿地方を除くと国内3例目。副葬品として大陸から渡来した越州窯系青磁(えっしゅうようけいせいじ)の唾壺(だこ)も国内で初めて完全な形で出土し、同市教委は「大宰府高官を務めた有力者が埋葬されたのではないか」としている。遺跡はJR二日市駅西側の駅前広場新設に伴い、同市教委が6月から調査を進めていた。
同市教委によると、木棺(長さ1・8メートル、幅40センチ)を一回り大きな木槨(もっかく)(長さ2メートル、幅80センチ)で囲み、その周囲に吸湿用とみられる大量の木炭が詰め込まれていた。
こうした木炭槨木棺墓は京都や奈良など近畿地方で18例、新潟県上越市と福岡県太宰府市で各1例が出土。被葬者には古事記を編さんした太安万侶(おおのやすまろ)や皇太后などもおり、同市教委は「高貴な人物の墓の形態」とみる。
さらに墓は直径約6メートルの円形の溝と、17メートル四方の方形の溝で二重に囲まれ、同時代の墳墓としては極めて大規模という。
貴族が調度品に使った高級品の越州窯系青磁の唾壺(高さ9センチ、最大幅15センチ)は木槨の上に置かれたとみられる。平城京と大宰府政庁で破片が出土しているが、完全な形では初の出土例となる。
(略)
国内で初めて完全な形で出土した越州窯系青磁の唾壺
堀池遺跡で見つかった「木炭槨木棺墓」=福岡県筑紫野市教委提供
=2012/11/06付 西日本新聞朝刊=