リニアのルートにある遺跡を巡って・・・
南信州新聞がリニアのルートについて興味深い話を載せています。
要は、リニアが通るルート上に、古代の重要な遺跡があり、市はそこを史跡にしたいから避けて欲しいとJRに要望。
JRは、ルートをかえると当然コストが増すので、地元がリクエストしているリニアの新駅にからめながら、不満を伝えているという構造のようです。
問題となっている恒川(ごんが)遺跡群は、伊那郡庁跡という伊那回廊の中枢の可能性が高いようです。
そうなると地元も簡単には譲れないでしょうね。
南海トラフ地震のリスク回避として、旧東山道を通るリニアというのは、国家的な戦略上、重要度が高まっていますが、うまく折り合うことを期待します。
リニア中央新幹線の中間駅設置や路線設定をめぐり、飯田市などが回避を求めている座光寺の恒川(ごんが)遺跡群について、同市教育委員会が約500メートル四方の全域を史跡指定する方針をJR東海に伝えていたことが31日、分かった。JR側は不快感をにじませ、同市などが望む飯田線駅との近接に対し「折り合いをつけることが難しい」と疑問を呈した。
市教委が史跡指定する方針を示したエリアは、元善光寺駅を挟む東西約500メートル、南側約500メートルのエリア。JR東海によると昨年末に行った環境影響評価をめぐるヒアリングで、市教委が全域を史跡指定する方針を伝えたという。
これについてJR東海・環境保全事務所長野の奥田純三所長は「遺跡群に重要な文化財があることは承知しており、環境影響評価で適切に調査する」とする一方、「すでに宅地化が進んでいるエリア全体を史跡指定することは聞いたことがない」と不快感をにじませて「仮に元善光寺駅を中間駅の最寄り駅とした場合、市などが望む近接と折り合いをつけることが難しくなる」と語った。
(略)