歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

今週の新聞書評された歴史本

 今週(2013年5月19日)の新聞書評から、気になる歴史本をピックアップしました。

犬の伊勢参り

 
 朝日新聞が書評(明るい江戸時代を提唱?した田中優子法政大教授)。野良犬をどこぞのだれかが「これは伊勢参りをしている犬では」と勘違いして、「参宮」とかの首輪をかけたりすると、道中、みんなが世話をして、いつしか伊勢神宮にたどりつく(犬もたまたまいる)という。
長〜い間の奇跡を積み重ねてできた「伊勢参りをする犬」という歴史ですね。
 面白いのは、江戸時代には犬は家で飼うものではなく、村や集落の単位で飼っていたというところですね。
 平凡社新書です。

日本人の食の歴史

 読売新聞の下のほうに10行ほど短く紹介されていたもの。

「食」の文化は歴史とどうかかわってきたのか。古代の神饌料理、調理革命をもたらした中世の精進料理、江戸のファストフード、ソバ・ウドンの粉食革命、肉食を促進した明治の軍隊食、魚食文化を背景にしたカマボコ技術の応用で、世界的なヒット商品となったカニカマや魚肉ソーセージの誕生など、「食」の転換点となった7つの事柄をトピックとして論及。古代以来の食文化や食生活の変遷と、日本の歴史との緊密な関係を解き明かす。(アマゾン内容紹介から)

1700円の選書の前に、文庫があるみたいだから、こっちをまず読んでみよっか。

ほかにはこんなのもありました。

毎日新聞の大きい書評
博物館学のお話し。下の内容紹介みてもさっぱりわかりませんが、毎日の書評を読んでもさっぱり分かりませんでした汗
相変わらず毎日の書評は高尚すぎてムズイ。

 いまミュージアムは、一方的に情報を発信するだけではなく、人びとが相互交流を重ねる中で、新たな文化と社会を構築するフォーラムとなる装置として見直されている。著者が試みてきたさまざまな実践をたどりながら、知の形成装置であるミュージアムの新たな可能性、ネットワーク型のミュージオロジーの可能性を提示する。(アマゾン内容紹介より)

朝日新聞の大きい書評

毎日新聞の記者のセレクション
去年12月刊行というえらい古い本ですが、なにげに一番興味もちました。