【動画】曲水の宴が太宰府天満宮で行われる。その上流には王羲之さんがいますよ
曲水の宴が太宰府天満宮できのう(2013年3月3日)優雅に開かれました。
=地元TVニュース
=太宰府のHPより
「曲水の宴」というのは、お庭に作った人口の小川に、さかづきをのせた小舟を流し、それが自分の前を通る間に、即興の歌を作るという風流なお遊びです。
平安王朝文化の典型といわれていますが、もとをたどると中国ではやったムーブメントです。
なかでも有名なのが、たびたび取り上げている「書聖」王羲之さん。
王羲之さんが会稽という地方の役人だったとき、曲水の宴を開きました。パーティーですね。
中国ですから和歌ではなく、漢詩を詠むわけです。その飲み会に参加した多くの人が作った漢詩を詩集にしたのが蘭亭集で、そのまえがき(序文)をまかされたのが、王羲之さんだったわけです。
なので、本当は「蘭亭集の序」。そこから「本文?いらね」ってなって、「蘭亭序」と呼ばれるようになり今に至ります。
若干ちがいますが、日本書紀は、本当は「日本書の帝紀」(天皇の伝記)だったのが、略して「日本書紀」という風になったのに近いかな。
蘭亭も、蘭渚(らんしょ)というところにあった亭の略です。
ちなみに、現在伝わる「蘭亭序」は、ほぼすべてが王羲之の書風を伝えていないと考えられています。残念
【王羲之エントリー】