青森の大間原発近くで津波堆積物調査はじまる。が、電源開発のコメントがちょっと汗
電源開発が昨日(2013年2月6日)マスコミに、青森県大間町に建設中の大間原発の近くで行っている津波堆積物調査を公開しました。きょうから掘削を始めるそうです。
こうした津波堆積物の調査は、過去の津波を知るもっとも基本で、確度の高いものです。ただ、大学の研究者では、マンパワー、そしてなによりお金がないので、事業者がやるのは意義のあることです。
なにより「うわ、こわっ」と感じたのは、
河北新報によると、電源開発は「文献調査では、原発に影響を及ぼす過去の津波は確認されていないが、自主的に調査で確認したい」と説明した、ということです。
京都ならいざしらず、青森の下北半島では、江戸時代をさかのぼる古文書じたいほとんどありません。
1000年前の東北を襲った貞観津波が記録されていたのは、多賀城(宮城県)という国の直轄の支配地があったからです。
もし、原発事業者が本気で「文献になければ地震も津波もなかった」と考えているとしたら、それは怖いですね〜。
ちなみに恵美嘉樹(のひとり)は、ぶっちゃけ再稼働賛成です。もう作ってしまったものは、ほったらかしにしているのが一番危険だからです。
発掘したものでも、放置すると、すぐにさびる、腐る、という現場を山と見ていますし。
資本主義で生きている以上、「お金をうむ」=発電している、状況でないと、保守人員を配置できないはずです。
3・11が金曜でなくて土曜や日曜におきていたら、ほかの福島第二原発も大変なことになっていたのではないでしょうか。
いま、全国の原発立地の自治体では、スタッフがこないので、ホテルなどが経済的に大変だというニュースを目にします。
でも、本当の危機は、なにかが起きても対応できるスタッフが原発にいないという今の現状なんではないかな。
再稼働については、色々な人がアゴラで論議していますので、どうぞご覧ください。