歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

7000年前のドイツで木枠の井戸が発見「世界最古の木造建造物」か?なお貞子はいなかった模様

ドイツ東部のライプチヒ近郊で、発掘された木材を組み合わせた井戸が、なんと7000年前につくられた「世界最古の木造構造物」だと分かったそうです。時事通信がきょう(2012年12月28日)報道しています。

写真はドイツニュースサイト「der standard.at
見た感じは、新しいそうですが、立派なものを作っていたんですね。ちょっと信じられない!と思いがちですが、7000年前というと、日本ではいわゆる「縄文海進」が起きた時代です。関東平野など現代の平地の多くが海となった時代です。ちょうどその頃、気温も温暖化して(温暖化したから海水面が上昇したのではなく、たまたまだったようです↓引用参照)、日本列島に豊かな縄文時代が花開いたときです。

では、日本列島は約7000年前の「縄文海進」の時代に、なぜ暖かかったのでしょうか? 最近の日本近海の海底コア堆積物の分析から、過去の黒潮の流路の変遷が復元されています。 「縄文海進」の時期には、 低緯度の北赤道海流に起源をもつ暖かい黒潮の流路の位置が日本列島に近い南岸を蛇行することなく東進して流れていたことが知られています。 そのため、この時期の日本列島は温暖な気候になっていたと考えられています。
日本第四紀学会Q&Aより

この頃の日本ではすでに漆器が作られていますから、かなり以前から人類の「工芸の技術」というのは、相当に高かったのでしょうね。

なお、貞子は今回はいなかったようです。前の井戸は「世界最古の貞子」でしたからねぇ。↓
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