歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

奈良時代

お金の歴史をたどって未来を予想?

金貸しの日本史 (新潮新書)作者: 水上宏明出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/12/16メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る唐突ですが、お金は大事です。だから、お金の歴史を読み解くことも大切にちがいありません。 そのため、…

仏教寺院も律令制も百済経由?

朝日新聞の文化面で12月3日と4日、「百済から見えた日本の古代」上下という記事が載っていました。 筆者は渡辺延志記者。「上」では、今年4月に百済(遷都後の第2次百済=熊津百済)の都、扶余で出土した618年とされる木簡に、日本の律令制にあった…

ありえない長屋王木簡の謎やいかに

11月5日の日記で紹介した東野治之さん(ちなみに「ひがしの」ではありません、とうのです)が読売新聞の文化面にて、「長屋王『親王』表記の矛盾」との寄稿を載せています。1987年に奈良時代に平城京の一等地に住んでいた超大物政治家、長屋王が天皇…

毎日出版文化賞に東野治之『遣唐使』

第62回毎日出版文化賞が2008年11月4日発表され、歴史書では、「人文・社会」部門で、東野治之(奈良大教授・古代史)の『遣唐使』(岩波新書)が選ばれました。恵美嘉樹の片割れも昨年、発売されたときから「これは面白い」と話していましたので、…

21世紀に明らかになった21+@の日本古代史の秘密!

恵美嘉樹の最新作『図説 最新日本古代史』が2008年10月28日、学習研究社(学研)から出版されました。ここでは本書のエッセンスをお伝えします。知っているようで知らない、難しそうでいてじつは簡単、歴史教科書では味わえない古代史の魅力をぎゅっ…

目覚めよ公務員!

近づいてきたらしい衆院選での争点は、どうやら公務員とくに国家公務員をいかに批判するか、のようです。いわゆる官僚制が日本で登場したのは、飛鳥・奈良時代といっていいのでしょう。別名、律令時代と言われる時代ですが、律令とは法律のことですから、法…

古代史を学ぶ意味とは何でしょう?

日本の原像 (全集 日本の歴史 2)作者: 平川南出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/01/26メディア: ハードカバー クリック: 9回この商品を含むブログ (16件) を見る今回は、現在刊行中の日本の通史シリーズの1冊をご紹介します。 著者は平川南(ひらかわみ…

長屋王は外食産業のはしりだった?

人と物の移動 (列島の古代史―ひと・もの・こと 4)作者: 上原真人,吉川真司,白石太一郎,吉村武彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/12/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る今回は本書に収録された舘野和己「市と交易」を紹介します。当…