-古代マヤ滅亡は気象変動が理由か
古代マヤが滅亡したのは気象変動が原因という話を、アメリカの科学雑誌サイエンスが8日付けで載せています。
アメリカ大陸には、いろんな滅びし文明があるので、どれがどこの国かややこしいので、おさらいしますが、
マヤ文明はグアテマラやメキシコなど中南米の文明です。紀元前4世紀から紀元後10世紀までは南のほうのグアテマラやホンジェラスで繁栄しますが、10世紀ごろに北上して、メキシコなどのユカタン半島にうつりました。で、1697年にアボンです。日本では江戸時代です。巨大なピラミッド、POPな象形文字、そして最近のカタストロフィーブームで注目の高度な暦など高い文化を盛っていました。
マヤ文明というと、マヤの暦が2012年、つまり今年で終わりになっているので、今年世界は滅亡するなんて、お花畑な話が広まって映画化もされました。実態は単に新しい暦がマヤ的にはまた始まるというだけなのですが。(まあ、マヤ文明もうとっくに消えてますが)
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で、サイエンスの研究ですが、これはいわゆる17世紀のマヤ文明の滅亡の話ではないですね。
西暦1000年ごろになんで南から北へと移ったのか。南のマヤ文明がなぜ滅んだのかということです。ですから、ムー好きなみなさんは、マヤ文明の完全なる滅亡の謎について、まだまだ遊べます。安心ですね。
内容は、英文ですが、雨の多い環境で繁栄した古マヤ文明だったが7世紀に突如干ばつにおそわれて、大飢饉が続き、王の権威(とやる気)がなくなって、戦争が頻発するようになったということのようです。
ひとつの文明が滅びる理由は様々ですが、もちろん人的なことより気象や環境のほうが影響は大きいです。でも最終的に、破滅のボタンを押すのは人間なんですねぇ。
きのうのエントリーで、人類史上最悪の大噴火が実は影響はそれほどでもなかったという話を書いたばかりですが、すべて環境のせいにしてもいけないということです。
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