歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

【女なんじの名は死】出産する女性が毛筆で描かれた縄文の土器を期間限定公開中【長野・富士見町】


=信毎おでかけガイド
長野県富士見町の井戸尻考古館が2013年1月17日から3月末まで、町内のの唐渡宮(とうどのみや)遺跡で発見された出産する女性が描かれた約4200年前の土器(縄文中期)を公開しています。


=富士見町史をキャプチャー

短い腕が左右に突き出し、両脚を大きく開いて立ち、女性器から液体のようなものが流れ出て地面に達している。黒い顔料で素早い筆致で描かれ、顔は黒く塗りつぶされている。同館は「死を表現している」とみている。

なんと出産しているのに「死」という、なんともホラーな展開です。

縄文時代の土器や壁画で出産を描いた図は他に例がないといい、「国宝級の価値がある」とする。

まあ、これについては青森県八戸市の国宝の土偶が出産中の姿を表現している
というのもあります。


=合掌土偶、八戸市HPより