歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

新刊「日本百名宿」から1万以下の安めの15名宿をご紹介【超速書評】

 著者の柏井寿さんは京都在住の歯科医で、「おひとり京都」(光文社新書)シリーズの著者です。

 なんでも1年間に250泊もホテルに泊まっているそうで、そこまで行くとうらやましくないです。この本は2013年5月20日の刊行です。

 いわずとしれた深田久弥の「日本百名山」になぞらえているわけですが、年間250泊だけあって、箱根の富士屋ホテルなどの超高級からビジネス、温泉のない旅館まで、非常に幅広い。手頃な値段の宿が入っているのは、とっても実用的です。

 出張する人は1冊持っているといいですよ、絶対。(ちなみに掲載されている多くの高級旅館系は楽天トラベルにはなく、じゃらんにありました。ただ、リンク張り易いので楽天にしていますが、じゃらんがポイントバックも多いのでオススメです)

【旅エントリー】

1 北海道・支笏湖 丸駒温泉旅館(5000円〜)

この風呂を目指して、国の内外から温泉通がこぞって訪れる名湯でもある。
さほどの温泉通でない僕ですら、この湯には感動を覚え、何度も入り、その力を実感した
天然温泉で知られる宿はまた、天然旅館ともいえるシンプルさが身上であった。

(値段は楽天トラベルの表記、以下同)

2 東北 福島・会津 「庄助の宿 瀧の湯」(1万500円〜)

 あぁ〜会津磐梯山は宝の山よ〜。のあとはご存じですか? おはら庄助さんが朝寝、朝酒、朝湯が大好きで、家を潰したという内容が続きます。一度聞くと忘れられないホントは怖い「民謡」。

 東山温泉は、庄助さんゆかりの温泉。

 川や滝を間近に眺めながら浸かれる絶景温泉は他にもある。
 だが、この宿はそのスケールが違う。川の流れに沿って横長に延びる建屋が幸いして、川が滝をつくり、流れ落ちるさまを、順を追って眺められる温泉なのである。これは貴重だ。

3 神奈川 葉山ホテル音羽ノ森 (9500円〜)

湘南葉山。あまりにも身近すぎて、その存在を忘れられてしまっていた。
訪れてみて、改めてその美しい佇まいに感動を新たにした。
都心から一番近いリゾート、その秘めたる魅力は一つや二つではない。

わかりますね。なんか近いところに行かなくなってしまうんですよね。まして泊まりとなると。

4 東京 庭のホテル東京 (6000円〜)

 この著者の本領発揮が東京や京都でのビジネスホテルがガンガン載っているところです。これもその一つ。穴場ですね〜。

東京の定宿としているホテル。真っ先に決めたのが水道橋駅近くに建つ『庭のホテル東京』。いくつかの条件に当てはまったせいでもあるが、何より、そのスタイリッシュなホテルの有り様が気に入ったからだ。

水道橋駅で下車し、歩くこと3分ばかり。
過不足のない客室は定宿にするにふさわしい。

このホテルを気に入った、もうひとつの理由。それは朝食のすばらしさである。

5 東京 ダイワロイヤルネットホテル東急大崎 (3500円〜)

 いやぁ、最低価格3000円台のホテルを「本」で堂々と薦めるというのは、結構勇気がいります。それだけにこの著者の信頼性は増すわけですが。

ビジネスホテルチェーンの中で、僕が一番気に入ってるのはダイワロイヤルネットホテル。
日本各地を旅するとき、このチェーンのホテルがあれば、基本的にはそこに泊まる。それほどに波長が合っている。

ちなみに恵美嘉樹は、ルートインと波長が合っています笑。アパホテルはいまいち。。。

6 東京 ロッテシティホテル錦糸町 (4000円〜)

 いや、いいところ推しますね。錦糸町ってめちゃめちゃ便利なんですよ。これは正解。
 違う名前だったと思ったけどいつの間にか韓国系になっていたんですね。で、ホテルの部屋には、コアラのマーチのクッションが置かれているんだとか。意味不明ですw

 昔は南側がいい部屋だったんですけど、いまはスカイツリーが見える北側がいい側になっているんでしょうね。

7 軽井沢 万平ホテル (9100円〜)

 この甲信地域のコーナーは、著者が「山岳リゾートで超えるものはない」というかの有名な上高地帝国ホテルがあったりと高いところが多いですが、数少ない1万円割れ。名門リゾートホテルのはずがずいぶん安くなったんですね。それにびっくりです。

 この宿に憧れを持たないものなどいないのではないか。国内外のVIPも多く訪れ、今風にいうならセレブホテル。
 かつてはしかし、ここのように格式のあるホテルは客を選んでいたんだろうと思う。

 それが今や貧民の味方w楽天トラベルでも予約できるんですから、時というのはおそろしいですなぁ。

8 京都 ダイワロイヤルネットホテル京都八条口 (3500円〜)

 このホテルの直前が、あの京都の超名門割烹旅館「俵屋」(ええ、もちろん楽天では予約できませんって)ですよ。この二つを自然に並べちゃう著者の天然ぶりに頭があがりません。

その優れたる第一は眺め。
第二にアクセスの良さ。
第三に居心地のよさ。
スタッフ全員がコンシェルジェなのだ。
ひとりでもふたりでも、京都旅に強くおすすめしたいビジネスホテル

今度から京都はここにしよっと。

9 大阪 ホテル阪神 (3500円〜)

 リッツカールトンじゃないのですよ。リッツカールトンで5000円はらえばルームサービスでたこ焼き買ってくれるかもしれないえど、このホテルはリッツカールトンでも不可能な設備。
 それは、300近いすべての部屋に天然温泉をひいていること。温泉がでるレバーがついているんですって、バスタブに。

 大阪もここにしよっと。

10 淡路島 ホテルアナガ (9800円〜)

 世界的なリゾートホテルの証し「ルレ・エ・シャトー」メンバーのホテルがあることは、つい忘れがちだ。

 食事がうまいらしい。

11 姫路 ホテルクレール日笠 (4000円〜)

 世界遺産姫路城観光は、姫路という新幹線駅へのリンクのよさから日帰りしがち。
 でも、姫路の城下町(商店街)の喫茶店とかになかなかすてきなお店があるんですよね。ぜひ泊まってほしいものです。
 そんなときにプチホテルをどうぞ。

このホテルに泊まるなら、断然このダブルルームをおすすめする。他のホテルにはない、ちょっとかわった造りなのだ。
 最も個性を発揮するのがパウダールーム。よくぞ思い切ったと、思わず拍手を送りたくなる。バスタブをなくし、カプセルタイプのシャワーブースをそなえたパウダールームは、そこにいるだけで心が弾む。

そ、そうかな? 


12 山口県  てしま旅館 (9400円〜)

 人を外見で判断してはならないといわれて育ったが、宿は外見で判断すべきだと思い続けてきた。
 だから初めてこの「てしま旅館」を尋ねようとして、宿の前に立ったとき、評判は何かの間違いではないかと思った。

おー、すごいイントロ。見た目はいまいちだけど、脱いでみるとすごいらしいです笑


13 愛媛県 オールドイングランド 道後山の手ホテル (5000円〜)

 ぼっちゃんの湯がある道後温泉です。
 英国調の紳士が迎えてくれるのだそうです。あのぼっちゃんの和風和風した道後温泉なのに。
 それがたまらないんだとか。
 よく考えたら、ぼっちゃんにも紳士風のやつでてくるな。赤シャツとか。

14 佐賀 古湯温泉おんくり (6800円〜)

 最近リニューアルした宿だそうです。この温泉は秦の徐福伝説があるんだとか。古いんだか、新しいんだかわかりません。
 5頁にわたって書いているのは、ざっと見た限り、この宿だけみたいですよ。ふーむ。
 

15 長崎 リッチモンドホテル長崎思案橋 (7800円〜)

 そして、〆もチェーンホテル。
 リッチモンドホテルはいいですよね。増えるといいなあ。でもスタッフの笑顔がハンパないので、手を広げすぎると教育できないから増やさないのかな。

 ダイワロイヤルチェーンと同じくらいに、このリッチモンドチェーンも気に入っている。
仙台、松本、高知、熊本、鹿児島と泊まり歩き、どこのホテルでも快適に過ごせている。

ほかの百名宿の中で1万円以下〜。(確認できたら更新してきます)

【沖縄】2500円〜

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