歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

卑弥呼の女王国をあなたの町に誘致しませんか。邪馬台国の時代展が岡山で開催中

岡山県立博物館で特別展「邪馬台国の時代―吉野ケ里から唐古・鍵、纒向まで」が開かれて、会期が25日までだそうです。
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2012112219534556/
リンク先は、動画ニュースもあります。

邪馬台国がどこにあるかは、まあ、みなさん色々な思いがあるでしょう。

しかし、ヤマトの建国に、吉備(岡山)が、決定的に重要な役割を果たしたことは間違いありません。
リンク先の動画にもでてくる特殊器台という土器です。


岡山県古代吉備文化センターHPより

ヤマト(三輪山のふもとが語源とされている)の地に作られた初期の前方後円墳に、この土器がおまつりの重要な道具として設置されているのです。

重要な役割、重要な道具・・・

それは具体的になんなん??

という疑問が出るわけですが、それが分かれば、邪馬台国&ヤマトの謎はだいぶ解けてしまうでしょう。

そんな岡山で行われている邪馬台国の展示はとても面白いそうですね。

たとえば、九州からは、日本で最大の鏡が出品されています。
=写真は糸島市HPより

福岡県糸島市の平原(ひらばる)方形周溝墓から出土した「内行花文鏡」(国宝)。直径はなんと、46・5センチ。でかっ


平原遺跡というのは、伊都国の弥生後期の王墓で、邪馬台国が弥生末とすれば、だいたい1〜3世代前です。

このあと、しばらくして卑弥呼ちゃんがでてきます。

実は、彼女は、邪馬台国の女王ではありません!(と断言するのもなんですから、邪馬台国じゃないかもしれません、くらいにしましょう)


例の魏志倭人伝には「卑弥呼=女王国の女王」とあって、「卑弥呼邪馬台国の女王」とは書いていないんです。


邪馬台国の所在地は、ご存じのように、ややこしいけど、かなり詳しく記載されている。

ところが、女王国については、いったいどこにあるのか、さっぱり分からない。
ただ、伊都国が女王国に仕えていたということがわかるから、
候補地は福岡県糸島市以外、日本全国比定可能!

いまや、邪馬台国の比定地は、九州北部と狭い意味で三輪山のふもとの「ヤマト」の二つに絞り込まれているのが現状です。もはや、新たに参入しようとしても「トンでも歴史」と嘲笑されるのがオチ。

ここはそのほかの地域のみなさん!
女王国はおらが村だった説で町おこしなんていかがでしょうか。

恵美嘉樹邪馬台国卑弥呼については、本にすでに書いていますが、また追い追い。

今のところ、
「女王国は瀬戸内海に浮かぶ日振島(海賊たちの本拠地)」
とでもしておきましょうか。
理由は、伊都国の南にある山脈が背振山脈と名前が似ているから!
ということではなく、単にワンピースを読んでいて、「ヤマタイ王に俺はなる!」ってフレーズが頭に浮かんだから、それだけ。。


=ワンピース公式サイトをキャプチャーして・・・

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