歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

神功皇后を追い求めて。ナマズに地震の責任を負わせたのは誰?【連載ご報告】

 最近はひとの作品ばかり紹介していて、自分のこともご報告。
 東海道新幹線グリーン車に置かれている車内誌「ひととき」4月号(ウェッジ刊)に連載している「古代史紀行 アキツシマの夢」が掲載されています。
今回は、歴史研究家がさけがちなテーマ「神功皇后」を求めて、琵琶湖を旅しました。

タイトルは「神功皇后―ヤマトを救った琵琶湖の女神」です。

 神功皇后の名前は、オキナガタラシ姫。実家の息長氏は琵琶湖東岸、いまの米原あたりを本拠にした地方の豪族です。
 ところが地方の中豪族に過ぎない息長氏が「女系」を通じてみると、日本古代史に大きな影響を与えているのです。

 息長の女はヤマトを助け、男たちはヤマトに弓引いた。
 天皇家に后を輩出しつづけ、七世紀には一番位の高い「真人」の称号を得る名門でありながら、小さな地域の豪族で終わった息長氏が抱えた謎は、こんな男女の決断の差にあったのかもしれない。(アキツシマの夢より)

 グリーン車にのらずとも東海道新幹線のホームで購入(390円)でできますので、旅行の際はぜひどうぞ。
 今月号の特集は「楽しみながら感じる力、選ぶ力を鍛えよう 陶器市自由自在」という陶器市を見て回るためのノウハウ満載の、とても勉強になる内容でした。
 さらに地方紙で連載小説が(新聞小説にはエロすぎて、いや老人男を絶望に叩きのめす内容のため?)打ち切られて話題になった作家の渡辺淳一さんの新連載「老いの処方箋」も始まっています。

ハザードラボ連載5回目「なぜナマズ地震を起こすのか」

地震予測検証・防災情報サイト「ハザードラボ」で連載中の「ハザード今昔物語」の5回目。
なんで地震は「ナマズ」の責任なのでしょうか。
本来は地震を起こす「動物」は龍だったのですが。そこには、あの超有名人がかかわっていました。
じつはナマズは無実かもしれません。

http://www.hazardlab.jp/think/news/detail/8/7/874.html


恵美嘉樹のデビュー作↓

福岡からの出張帰りに、あるSNSのビジネス系コミュで「出張に持っていきたい本」として話題沸騰していたのがこの本だった。

非常に気になったので羽田について、浜松町の本屋「談」に行くが在庫品切れ、有楽町の三省堂も売り切れ、そして大手町の紀伊國屋でも、なんと3度目の完売。さすがに頭にきて店員に聞くと、入荷して2日目でベスト10に入り、翌日その情報を掲示したらすぐに売り切れてしまった、とのことだった。

最後に丸善本店で「ちょっと前まで1階にありましたが…」といわれ、嫌な予感。が、3階にいくつか残ってるというので急いでいくと、確かに「いくつか」だけあった。まわりの新刊は山と積まれているのにこの本だけは谷のように沈んでいる。

あわてて買ってさっそく読む…。

その内容はどうか?

私の出張カバンに、この文庫用の定位置スペースをつくることに決めた、ということで推察していただきたい。
(アマゾンレビューより)