文化庁が被災文化財レスキューの常設の組織を創設へ
文化庁が、将来起こる巨大地震などに備え、被災地の文化財レスキューを担当する常設の組織を作ることになりました。読売新聞がきょう(2013年1月5日)報道しています。
現在、東日本大震災のレスキューは今年度で終了するため、引き続き、近い将来に想定されている南海トラフ巨大地震などに備え、新組織を立ち上げる計画とのことです。
文化財だけではないですが巨大な震災では、国や自治体などでは、実行部隊はとてもではないですが組織できません。ネットワークの調整、いってみれば徹底した裏方(資金集めなど)が重要になります。
ぜひがんばってほしいものです。
ところで、奈良国立博物館では、ただいま、特集展示「新たに修理された文化財」が開催中(2013年1月20日まで)です。
お近くの人はどうぞ。被災文化財ではないですが。
本特集展示は、近年修理を受けた収蔵品の中から選りすぐった作品を展示公開し、あわせてその修理内容をパネルで紹介するものです。とりわけ今回は、当館のコレクションを代表する名品「国宝 水色巒光図(すいしょくらんこうず)」(平成22年度〜23年度修理)を修理完成後初公開するほか、最近修理が完成したばかりの奈良・法華寺所蔵「七草絵巻」を特別出陳いたします。
=国宝 山水図[水色巒光図]当館
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