たすけて!世界遺産なのに・・・京都・二条城、目標達成率わずか1.32%の不人気の理由
photo by jpellgen
京都市が2012年1月から、世界遺産の二条城の修復のために集めている募金がさっぱり集まらずに嘆いていると、報道されています。目標50億円に対して6600万円、進捗状況としてはわずか1・32%という超低空飛行です。
「世界遺産」というだけでは十分なブランド力になりえない、という教訓になればいいのですがね。
読売新聞記事のまとめでは、名古屋城(NOT世界遺産)は目標50億円に対して、98%を達成する49億円を10年間で達成。世界遺産の姫路城は目標の5億円に対して3年で3億8300万円であり、こちらは76%を達成しているそうです。
この状況に対する市の担当者のコメントが冴えます。
「他に身近な文化遺産が多く、注目されなかったか」。
自分の目標が高すぎたか、広報・戦略不足ではないのかという自省の念がまったくないコメントを寄せるのも、京都らしいというか、公務員らしいというか。(もっとも取材にはちゃんと反省の弁を答えていたのかもしれませんけどね)
恵美は、「にじょうじょう」って読みにくいのが原因では、と思っていますが(笑)
二条城自体の歴史はすばらしいです。写真の二の丸御殿は国宝です。
一番有名なのは、幕末の大政奉還の場になったことですね。
もともとは家康が創建したものです。信長が足利将軍のために作った二条城とは全く別ものというのも、ややこしくて不人気の原因かもしれません。
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目標では既に6億円が集まっているはずだったが、現状は1割止まりで、同様に寄付で復元・改修を進める名古屋城や姫路城に比べ、著しく低調だ。特に地元の協力が薄く、市の担当者は「他に身近な文化遺産が多く、注目されなかったか」と困惑する。
徳川家康が建てた二条城は、絵師・狩野探幽らの障壁画で飾られ、年間150万人の観光客が訪れる。老朽化が進み、管理する市は総事業費約100億円、20年がかりの大規模修復を計画。半額は国の補助、残りを寄付で賄おうと、2010年10月から募り始めた。
(2012年12月3日17時45分 読売新聞)
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