歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

ダイオウイカに会える!今度は5メートルのホンモノを生で召しませ!


 世の中には「大ブレーク」というものがあります。「リーチ1発ツモ裏ドラ3のハネマン!」みたいな。

 日本中に自然ドキュメンタリーのすばらしさをとどろかしたNHKのダイオウイカがまた放送すると話題です。ダイオウイカ再び! 『シリーズ深海の巨大生物』7月に2夜連続放送 ニュース-ORICON STYLE- ダイオウイカ再び! 『シリーズ深海の巨大生物』7月に2夜連続放送 ニュース-ORICON STYLE-

 とはいえ、みなさんが「すげーでけぇ!巨大!」とおっしゃるのを聞きますが、20型TVで見ている私の目には、50センチくらいのイカにしか見えず、首をひねるばかりです。

 さて、本題ですが、上野の国立科学博物館がおととい(2013年4月25日)、今年の7月から開催する特別展「深海 -挑戦の歩みと驚異の生きものたち- The DEEP」の詳細な内容が発表されました。
 特別展「深海」 特別展「深海」

 じつは1月におおざっぱな内容が発表されています。
 しかし、一部の水中マニアしか反応していませんでした。

 ところが、ダイオウイカというスーパー裏ドラがこの間にあらわれたのです。

 発表では、ダイオウイカを前面に出しています。
 キャッチフレーズが

「この夏、伝説のダイオウイカにあう」

 に決定!

 1)5メートルのダイオウイカの展示
 2)例の世界初撮影の生きたダイオウイカの動画


写真はいずれも科博のHPからキャプチャー
 主な展示が本来は、深海探査機「深海」だったようですが、すっかり主役がダイオウイカにかわった模様です。

 

知ってた速報。正倉院の宝物の琵琶が楽器だった

 秋の正倉院で「これがでる」とぜったい目玉になるのは、美しい装飾が施された琵琶です。
 なかでも平城遷都1300年を記念して、2010年に出品された世界で唯一現存する五弦の琵琶「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」。
 なんとこの聖武天皇ご愛用の琵琶が楽器だったことが判明しました!

・・・・・・・・・知ってた。。。。


 むしろ、あれが楽器ではなくて単なる「おもちゃ」(工芸品)という説があることを知りませんでした。

 宮内庁正倉院事務所が「正倉院紀要第35号」を2013年4月25日に刊行し、その中の論文に、雅楽研究家の横山円音(みつね)さんによるX線などの調査結果が載せられているそうです。

 以下、正倉院:五弦琵琶は「楽器」 内部構造、X線で確認 雅楽研究家が調査− 毎日jp(毎日新聞) 正倉院:五弦琵琶は「楽器」 内部構造、X線で確認 雅楽研究家が調査− 毎日jp(毎日新聞)


(略)

 装飾にはヤコウガイを用い、ラクダに乗り四弦琵琶を演奏する人物や草花を表現し、撥(ばち)の当たる「捍撥(かんばち)」には褐色の多いタイマイを張っている。

 横山さんは、拓本や過去に撮影されたエックス線写真などを基に構造を調査。弾奏跡のような「かき傷」が付いた時代は特定できなかったが、胴の内部に弦の振動を伝える梁(はり)や柱状の構造を確認した。

 また、弦を持ち上げて支える部品「乗絃(じょうげん)」をはめ込み式にしていた。工芸品なら張り付ければいいが、楽器としての実用性を考え、弦の張力で乗絃がはじき飛ばされるのを防ぐ作りをしたとみられる。【小坂剛志】

 螺鈿というのは、板や漆器などに光る貝殻をはめこんでいく技法です。
 紫檀というのは、マメ科の常緑高木でインド原産です。インドで作られたのか、それとも材料だけ輸入して、中国で作ったのか。

 ともかく弱気で知られる聖武天皇がぺんぺんと琵琶を弾いていた様子がうかがえます。

聖武天皇エントリー
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