歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

甲賀忍者が被災した江戸時代の地震の続き

歴史ポータルサイト「bushoo!japan」に、磯田道史さんが朝日新聞の土曜「BE」で連載している「備える歴史学」についてまとめを書きました。
忍者が残した地震への警告とは | BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)


1854年の伊賀上野地震で、甲賀忍者地震で被災したという2週にわたる興味深く、教訓のあるお話でしたが、7月6日号でも続いていました。つまり全3回でした(もしかして来週も?)

というわけで、3回目分だけ、かるくまとめておきます。


同じように、伊賀上野地震で、ため池が崩壊し、しかも甚大な人的被害があったのが、奈良県の古市村でした。
130軒ほどの集落の上にある段々畑のように配置していたため池が、地震で2か所が決壊。地震のゆれで家が倒れたところに2・4メートル(8尺)の鉄砲水が押し寄せて68人が死亡した。
奈良県図書館蔵の「藤田祥光筆写文書」という史料に上のように載っているとのことです。

この回でも磯田さんはあらためて、住宅の上にあるため池の耐震診断の必要性を訴えています。
国交省や地方の役所の人はこの記事を読んでほしいですね、本当に。