歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

祭り中の祭り「葵祭」快晴のもと開催!

 京都三大祭の一つ、葵(あおい)祭がきょう(2013年5月15日)、京都で行われました。なぜ「祭り中の祭り」かというと、答えは下のほうに↓。
 去年はたしか雨で順延したけど、今年は快晴でよかったですね。
 動画と写真をぴっくあっぷ



 第58代斎王代の聖心女子大3年、長瀬摩衣子さん(20)は「歴史ある祭りにかかわらせていただく幸せと感謝を胸に、頑張りたい」と意気込みを語った後、腰輿およよに乗り、観光客らの歓声に笑顔で応えていた。(読売


=京都御所で腰輿(およよ)に乗り込んだ斎王代の長瀬摩衣子さん=15日午前10時15分、京都市上京区(恵守乾撮影)
産経


=斎王代の聖心女子大3年、長瀬摩衣子さん(神戸新聞

 ところで葵祭とは、山城一の宮(セットで)である上賀茂神社と下賀茂神社の祭礼。今は5月15日と決まっていますが、もとは「賀茂祭」とよばれ、806年以来、旧暦の4月の中の酉の日に行われることになっていました。

 そして「もとのもと」は、単に「祭」という言葉が固有名詞としてイコール葵祭のことを意味していました。
 だから葵祭は、「祭りの中の祭り」なのです。
 
 はじまったのが奈良時代がはじまった翌年の711年。そこから応仁の乱のために1502年に途絶えるまで、800年も続きました(江戸時代に復活)
 古代の祭りのヒロインは、斎王代な女子大生ではなく、ホンモノの皇族女子である斎王です。だから今は「代理」なんですね。


 賀茂両社のことは下の拙著をぜひどうぞ(ペコリ)