歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

「2013年の新書大賞」発表。出版界、歴史界を変えるには大賞受賞作を読むしかない

 中央公論新書が2008年から行っている新書大賞がきのう(2013年2月8日)発表されました。

 今回の大賞は
『社会を変えるには』
小熊英二著(講談社現代新書
でした。

大賞 『社会を変えるには』小熊英二著(講談社現代新書

新書なのに、1300円もする本として話題になりましたっけ(違うか)

2位以下では、歴史もので「日本近代史」がランクイン。
坂野潤治さんは、東京大学名誉教授(日本近代政治史)。著書には吉野作造賞を受賞した『近代日本の国家構想』(岩波現代文庫)、などの名著があります。
これも1000円オーバーの新書規格外の価格ですね。

5位までには岩波新書がゼロでしたが、今年は100周年で気合が入っているので、ランクインするでしょうか。それとも新書ライバルの中公ゆえに、ムリなのでしょうか。

3位『日本近代史』 坂野潤治 ちくま新書

4位『わかりあえないことから』 平田オリザ 講談社現代新書

 戯曲家の平田さん。キンドル版は若干安く買えます。

『聞く力』 阿川佐和子 文春新書

 ベストセラーすぎて(?)キンドル版も値段は同じ笑


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