サクラ大戦でおなじみの北辰一刀流が真宮寺さくらさんと開祖千葉周作の故郷の宮城ではなく水戸で無形文化財になった、たった一つの理由
茨城県の水戸市が剣豪・千葉周作を開祖とする「北辰一刀流」(水戸東武館古武道保存会)を昨日(2013年2月8日)市の無形文化財に指定しました。
=朝日新聞茨城より
「北辰一刀流」というと、江戸にあった道場ですし、千葉周作は陸奥の人間。
なんで水戸なのでしょうか。
千葉周作さん(1794〜1855)の歴史をふりかえってみましょう。
周作さんは陸前国栗原郡花山村荒谷に生まれました。
ここは宮城県栗原市の山の方。3・11で記憶が飛んでしまいましたが、その前に2008年に、大きな地震があったのがこの地域でした。→参考特別報道写真集「岩手・宮城内陸地震」
相当な山奥です。
「北辰一刀流」というのは、千葉周作のオリジナルではなく、おじいさんが「北辰夢想流」という剣術の開祖になっています。
剣術3代だったのですね。
周作はお父さんから剣を学びました。
1809年にそのお父さんが周作らを連れて、上京する(天明の大飢饉が1780年代)のですが、そこで道場を開いたのではなく、なぜか「医者」になっています。
もともと栗原の山中で、山でとれる野草などの知識があったのかもしれませんね。
一方の周作は、もっぱら江戸の町道場などに通い、メキメキと頭角をあらわし、剣術のプロになることを決断し、独立して、「北辰一刀流」の道場「玄武館」を日本橋(その後、お茶の水に移転)にたてました。
1835年に水戸藩の弘道館に出張して剣術を教えたところ、絶賛されて、とうとう水戸藩士に登用されたのです。
公務員(藩士)になることが「あがり」だった江戸時代に、剣術でそれを成し遂げたのですから、たいしたものです。
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