歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

きょうは何の日「文化財防火デー」

きょう1月26日は文化財防火デーです。
各地で、文化財の消防訓練が行われています。

なぜ、この1月26日が防火デーかというと、1949年1月26日に奈良の法隆寺の金堂の壁画が焼けて損傷したことからです。

文化財保護法もこの火災をうけて、翌年50年に成立しています。

wikipedia「法隆寺金堂壁画」によると、火災のようすは以下のとおりです。

 1949年(昭和24年)1月26日の早朝、金堂に火災が発生した。

 当日の東京日日新聞および報知新聞の報道によれば、午前5時頃に住職の佐伯定胤が朝の勤行を行った際には異状がなかったが、午前7時20分頃に出火し、午前9時前後に鎮火。

 原因については、公式には壁画模写の画家が使っていた電気座布団から出火したとされているが、模写に使用した蛍光灯用の電熱器が火元とする説、放火説などがあり真相は不明である。

 出火当時、金堂は前述のように半解体されており、天井より上の上層部分と裳階部分の部材は解体済みだったため難をまぬがれた。また、内部に安置されていた釈迦三尊像等の仏像も大講堂、大宝蔵殿等に移座されていたため無事だったが、壁画は蒸し焼き状態になり、初層の柱、頭貫、組物なども表面が黒こげになってしまった。

 なお、法隆寺金堂壁画についてはしばしば「焼失した」と表現されているが、後述のように、オリジナルの壁画は黒こげになったとはいえ現存しているので、「焼損した」とするのが妥当である。