奥州藤原氏の都「平泉」で人間化したカエルのマンガの1頁が見つかる【平安時代のマンガ=鳥獣人物戯画と酷似】
=柳之御所遺跡出土の戯画墨書折敷。擬人化されたカエルがススキと扇を持っている=岩手県教委提供
=高山寺のHPをキャプチャーして加筆
岩手県平泉町の柳之御所(やなぎのごしょ)遺跡で、漫画ちっくなカエルの絵が見つかりました。
奥州藤原氏や源義経が平泉にいた12世紀後半のものと見られています。
同じ時期に京都の高山寺で描かれた国宝の「鳥獣人物戯画」のカエルに似ていると評判となっています。
動物を擬人化した表現はこの時代では、鳥獣人物戯画のほかは初めての発見となるそうです。
柳之御所というのは、奥州藤原氏のお館さまが住む場所だったところ、学術用語でいう「政庁」跡です。
後世のお殿様たちのお城ですね。
県教委は25日、平泉町の柳之御所遺跡から、擬人化されたカエルが墨で描かれた木製の折敷(おしき=お盆)の破片が出土したと発表した。12世紀後半のものとみられ、京都市の高山寺(こうさんじ)にある国宝の絵巻「鳥獣人物戯画」に描かれたカエルと類似し、年代的にもほぼ同時期。平泉の文化的な卓越性を示し、日本美術史に新たな側面をつけ加える発見としても注目される。