マヤ暦より怖い。人類をあっさり滅亡させる5つのスーパーサイヤ人級の天災とは【ネイチャーを翻訳こんにゃく】
photo by Kevin Labianco
イギリスの科学誌「ネイチャー」(2013年1月8日号)では、
「惑星規模の天災―それはある日必ず起こる」という歴史災害についての記事(英文)を載せています。
取り上げられているのは、
- 超巨大な火山噴火
- 未知の細菌
- 小惑星衝突
の5つです。
このなかで
歴史ニュース的に興味深い陸・海の地すべりと火山の3つについて、翻訳こんにゃくしてみます。
10万年前、ハワイのマウナロア火山が大爆発を起こし、山体の一部が吹き飛び、海に突っ込んだ。
この衝撃で、エッフェル塔(324メートル)の高さほどの津波が近隣の島々に押し寄せた。こうしたメガ津波は例外ではない。
過去4万年に、北大西洋だけでも少なくとも、100キロ立米級のギガ地すべりが10件起きている。
こうした地すべりと大津波は、あす起こるかもしれないし、1万年後かもしれないし、誰にもわからない。
東日本大震災の津波(数十メートル)の記憶が生々しいのですが、じつは最大級(100M超)の津波を引き起こすのは地震ではなく、
山体崩壊により土砂などが勢いよく水面に落ちることなのです。
お風呂で、水中からぐわっと持ち上げるのと、飛び込むのでは、起きる波の大きさと鋭さが後者のほうが多いということは想像できるでしょう。
- スーパー火山噴火
地球史的にみると、現代は、超巨大火山噴火期にある。
過去1350万年に少なくとも19の巨大な噴火(1000キロ立米規模のマグマの噴出)があり、数センチの厚さの火山灰を地球上に降り注ぎ、「核の冬」を到来させた。
直近の大噴火であるインドネシアのトバ大噴火は、地球上の人類を1万人にまで絶滅寸前に追い込み、最後の氷河期を始めた原因とする研究者もいる。
こうした「ヤバイ」大噴火は、今後、460年〜7200年の間に1%もの確率で起きるという説もある。地球上で、若く元気な(大噴火を起こす可能性のある)火山は4つを数える。
1 インドネシアのトバ
2 イタリアのナポリ(ナポリの町は、13キロの幅を持つ巨大なクレーターの中に位置しています)
3 アメリカのイエローストーン
4 ニュージーランドのタウポ
もちろん常時監視されている。
しかし、オレゴン大学の火山学者はいう。
「何時間か、数日か、数か月前に大噴火の前兆をつかむことはできる。ただ、わかったところで、どうしようもできない」
ナポリはポンペイを埋め尽くしたベスビオ火山の噴火が有名ですが、そんな規模ではなく、ナポリ全体を噴火口とするとてつもない火山噴火が、地球史的には無視できない確率であるとのことです。
ナポリは、ゴミの収集をめぐって回収がされなくなり、ゴミだらけになったなんてことがましたが、そんなのがどうでもよくなるスケールの話ですね。
あぁ、マルガリータ食べたい。(ピザのマルガリータはナポリが発祥です)
これについては、日本人には説明不要でしょう。
8000年前に北ヨーロッパの沿岸に住む部族たちを一掃した大津波が起きた。
それは、北太平洋の海中で起きた300キロの長さにわたる巨大な「海底地すべり」が引き起こした惨事だった。
1998年には、比較的小さい(マグニチュード7)の地震で、パプアニューギニアに15メートルの高さの津波が起き、2200人が死亡している。
↓日本語版の月刊誌「ネイチャーダイジェスト」。12月に発売された号なのでこの記事はまだ載っていないですが、そろそろ最新号が出れば、載るかもしれません(ダイジェストなので載らないかもしれません)