夏目漱石が出会った大事件「伊藤博文暗殺事件」への感想は「驚いた」。愛国心抑えた表現
文豪・夏目漱石(1867〜1916)が明治42年(1909年)に、満州の新聞に寄せた、伊藤博文暗殺事件への驚きなどのコラムが発見されました。作家の黒川創さんが小説「暗殺者たち」を発表する文芸誌「新潮」2月号(きょう2013年1月7日発売で、全文を小説の中で引用します。
コラムのタイトルは「韓満所感」で、満州の日本語新聞「満洲日日新聞」に2回の掲載でした。
各紙の報道によると、ハルビンでの伊藤博文暗殺事件では、漱石の知人も巻き込まれて負傷したことや、「驚いた」と何度も繰り返しましたが、自分のことを「政治上の門外漢」であるため、政治的な批判などには触れなかったそうです。
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暗殺事件は、もちろんテロなのですが、韓国では犯人の安重根が英雄になっているのは有名な話です。
今、話題の靖国神社放火犯もこうやって英雄となっていくのかもしれませんね。いやはや。
伊藤博文暗殺事件(ハルビン事件)とは(emipediaより笑)
明治42年10月26日、日韓併合の下準備のために韓国統監となり直前に辞任した伊藤博文が、満州のハルビン駅で韓国人の安重根によって射殺された事件。
伊藤博文はなぜハルビンにいたかというと、日韓併合などを含む日本の外交政策について、ロシアの大蔵大臣と会談し、説明するためだった。
「もしも」こうしたテロがなければ、ロシアは日本の日韓併合にたいしてどういう対応をしたのか。おそらく反対しただろう。が、この事件により、日本は大義を得たことは間違いない。安重根の韓国独立の願いはかれの銃弾によって、逆に潰えたとも考えられる。
なんであっても、どんな大義があろうと、テロを容認することは許されない。