歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

【吉報】高田松原の松の新芽が見つかる。一方、ご神木枯死事件は同様例が四国中心に14本【悲報続報】

東日本大震災で、多くの人命とともに、名勝だった松並木「高田松原」も流された岩手県陸前高田市で、クロマツの新芽が出ているのが見つかりました。最後まで立っていた「奇跡の一本松」も根が腐り、枯死してしまいましたが、生命力の強さには感動すら覚えます。

NHKより

およそ7万本の松が津波で流された、岩手県陸前高田市高田松原に、松の新しい芽が出ているのが見つかり、地元の保存会では「市民の希望として新たなシンボルになってほしい」と期待を寄せています。

今月23日、地元の保存会のメンバーが松原の跡地に自生している松の新芽を見つけたということです。
見つかったのは、一本松のあった所からおよそ400メートル北にある雑草地で、地面から出た新芽が10センチほどに成長しています。

ところできのうのNHKのスクープを受けて、ご神木枯死事件のほかの新聞でも報道がはじまりまり、林野庁も動き出しました。

きょう(2012年12月26日)は愛媛県東温市の惣河内神社で、枯死した2本のご神木のひのきが仕方なく切り倒されました。

林野庁が緊急調査をしたところ、全国で14本同じようなケースがあり、そのうち12本が四国(高知7、徳島3、愛媛3。ほかは愛知1、和歌山1)でした。

つまり、四国で単独か組織か分からないが実行犯がいる可能性が高まったわけです。

NHKの取材に「居酒屋で情報を仕入れた」と話していた林業関係者はすぐに警察から事情をきかれるでしょう。真相解明と二度とこうしたことが起きないことを望みます。