歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

考古学を学ぶ学生たちがんばれ

立命館大の考古学・文化遺産専攻と京都橘大の歴史遺産学科が共同で、京都市考古資料館において合同企画展「京都考古学探検隊−開け!過去の扉−」を開催しています。

学生達が京都市での発掘品を使い、自分たちでテーマを設定して企画したものです。

今、考古学専攻を中心に、学生志望者が減っていると(一部の社会で)問題化しています。

メディアは、旧石器捏造事件で考古学への信頼が失われたからと評することが多いのですが、実態としては、「考古学で就職できない」からが最大の理由でしょう。
かつて、公共工事盛んなころは、それに伴って発掘調査が行われるので、各自治体から考古学専攻の学生はひくてあまたでした。
ところが、今や、縮小の傾向ですので、考古学専攻の学生を採用するパイ自体が非常に小さくなっています。

もちろん、「歴史好き」「考古学好き」な人はたくさんいるのですが、やはり最高学府にいって専門をやるからには、できればその専門をいかせる道が「見えるかどうか」は重要です。

考古学専攻の学生は、寒さ、暑さにも耐え抜く、筋力、精神力、そして色黒さを誇ります。
そうした「体育会系的な」強みをアピールすることで、考古学専門員以外の就職を次々にものにして、「考古学専攻つかえるな」と企業側に思わせることが必要だと思います。
そうして(一般企業を含めて)就職率のいい考古学専攻というセーフティネットを構築することで、やる気のある学生が安心して学ぼうと思うのですが、立命館、橘大の就職課の人、いかがですか?

恵美嘉樹はいちおう文書のプロですので、考古学、歴史学専攻の学生の「エントリーシート」チェックなどは、これまでも相談にのってきました。ふるってメールしてください。(もちろん金なんてとりません)

学生たちが企画したテーマにあわせて、京都市内の遺跡出土品を陳列し、パネルで解説。「太古の暮らし探り隊!(縄文時代の生活)」「モダン隊!ムス(文化財としての明治建築)」「やってみ隊・学び隊!(考古学の体験)」などの展示解説や、体験コーナーでの実演(※)により、大学で学んだ成果をわかりやすく紹介します。
※学生が展示解説や実演を行うのは、期間中の土日祝日です

期間  2012年12月18日(火)〜2013年1月20日(日)
場所  京都市考古資料館1階 特別展示コーナー
開館時間  9:00〜17:00
休館日  毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日〜1月3日)
入館料  無料

京都市考古資料館HP

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