中世を作ったのは中央の貴族か、それとも地方か
原稿が今月ようやく終わり、半年で2冊分を書き上げました!
というわけで、ブログも再開したいと思います。
でもいきなりがんばると続かないので、ちょっとずつ・・・。
なのにいきなりハードな本です。
- 作者: 小野正敏,萩原三雄,五味文彦
- 出版社/メーカー: 高志書院
- 発売日: 2004/07
- メディア: 単行本
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どうしてこの本を買ったんだろう、しばらく思い出せなかったのですが、古代史本を書くときに古代といっても限りなく中世に近い、つまり平安時代後半、について調べていたときに買ったのでした。
その時には使えませんでしたが、この本のテーマは古代から中世に移り変わりについてです。時代の切れ目は、とてつもなく面白いは言うまでもありません。
一般的にはそのハイライトは源平合戦ですよね。
でも、この本は中央貴族の平家と源氏ではなく、地方からの視点でこの時代をとらえようとしているのが特徴で、新しいところです。
平安時代以降、仏教が大流行しますが、その証しでもあるお経を高いところに埋めた経塚。みなさんの住んでいる土地にもきっと、経塚山などの地名で残っているのではないでしょうか。
この経塚ですが、分布の多い地域が近畿(これは当たり前)に加えて、九州北部なのだそうです。
これにはどういう意味があるのでしょうか?
これから読み込んで考えていきたいと思っています。
編著なのですが、一本目の論文が「墓塔の成立過程」ですから、骨が折れそうですw