牛はいつから日本列島にいたのだろうか
奈良県橿原市の橿原考古学研究所附属博物館で、毎年恒例の干支にちなんだ考古学展示「牛にひかれて博物館ー十二支の考古学」が18日まで開かれているそうです。(読売新聞文化面・2009/01/09より )
展示物紹介で写真が載っている「牛乳持参人」木簡が興味深い。
8世紀の奈良時代、平城京に牛乳配達業があったのかだろうか。
日本初の怨霊となった長屋王が自身の邸宅でレストランを経営していたくらいだから、配達業があってもおかしくないだろう。
ちなみに牛は文献上の最古は、弥生時代末の魏志倭人伝で「牛、馬、虎などはいない」という「不存在証明」。
考古学的には骨などの現物ではなく、古墳時代中期(5世紀ごろか)の牛の埴輪が最古のアリバイ。
牛の日本古代史はまだまだ謎が多い。
そういえば相方、嘉樹が絶賛していたなぁ。
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