富山のソウルフード「よごし」は江戸の飢餓で生まれた?江戸の豊かさの象徴?お隣金沢ではショウガを神神(噛み噛み)
北陸の食べ物ネタ2題です。きのう(2013年6月17日)NHKのゆうどきで富山のソウルフード「よごし」を紹介していました。
よごしという響きから、どんな臭い食べ物かと思うかも知れません。でも、そんなことありません。
ぶっちゃけていうと、葉物野菜をゆでて、みじん切りにしたものを、サラダ油でみそやさとう、だしを加えて炒めて、仕上げにゴマ油とすりゴマをあえるもの。
江戸時代後期に、富山県砺波市周辺で子供たちに少量のご飯しかないけど、たっぷり食事をしてほしいと、作られたものだそうです。
江戸後期というと、飢饉でもあってその中から生まれのでしょうって思いますね。
でも逆に、江戸後期になると、砺波のような城下町以外でも「油」やたっぷりの調味料を使ったおかずが広がったという江戸の「食の豊かさの進化」を示すのかもしれませんね。
よごしとは↓
レシピはこちらからhttp://www.nhk.or.jp/you-doki/archive/recipe/20130617.html#2
北陸のみそ文化についてはこんなブログもありました。
東海は豆みそ、北陸は米みそなんだとか
そしてお隣の金沢ではジンジャージンジャが!
はじかみというのは生姜のことです。波路上とか薑とか。
そんなジンジャーをまつる唯一の神社が金沢にあります。
その名も「波自加弥神社」(はじかみ神社)
そこで、2013年06月15日に、大祭が開かれました。
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/photo/CK2013061602100006.html
しょうが湯は愛知県産の金時しょうがと高知県産の大しょうがを混ぜ合わせ、ピリッと辛口。金沢市長町の会社員中田恒さん(39)は「雨が降って寒かったけれど、一口で体中が温まった」と驚いていた。
奈良時代から続くこの祭りに合わせ、十五日は「ショウガの日」に制定されている。
金沢ではしょうがとれないのかな?なんでこの神社できたんでしょうね。
奈良時代ってホントかよっと思いますが、この神社は、平安時代にできたミシュランガイド「延喜式」にちゃん載っている、加賀郡にある13座の一つである「波自加弥神社」に由来します。
養老2年(718年)の創建だそうです。
しかも、境内などには八幡波自加弥神社横穴や八幡薬師横穴などの古代遺跡もあります。「きわもの神社?」と誤解してはいけないですね。
ただ、延喜式での呼び名はハシカミノ。
本来は、「階上(はしかみ)」で(天につながる)とかの意味だったんじゃないかなあと、余計な詮索をしてみました。
それなら、金沢でショウガがとれなくてもいいですしね。
大きな地図で見る
ジンジャーシロップ【500ml1本入】 [生姜と黒糖の濃縮シロップ] 横浜中華街 聘珍樓 [へいちんろう]【RCP】【02P02jun13】 | ||||
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