【速報】重文の損壊に続いて京都の寺が・・・今度はおめでた「記憶遺産」
文部科学省がきょう(2013年5月21日)、ユネスコの「世界記憶遺産」に、京都市の東寺に伝わる「東寺百合文書」(国宝)を推薦すると発表しました。2年後の登録を目指しています。
世界記憶遺産は、ヒッタイトのくさび形文字の粘土板、フェニキア文字やマグナカルタ、アンネの日記など文書や絵画の「世界遺産」といったところです。
ただ、まだまだ、その歴史は新しく、世界遺産にふさわしい遺跡が世界中で枯渇してきたので、ユネスコが商売っ気かどうかしりませんが、新たな新境地として開発した”新商品”という側面も否めません。(初登録は1997年)
この記憶遺産をめぐっては、一昨年5月に国内第一号が国の推薦ではなく福岡県のとある田川市と福岡県立大が独自に推薦した「山本作兵衛氏の炭坑記録画」が通ったことで、国が赤っ恥をかいたことで有名です。
しかも、本家の世界遺産候補(国が選ぶ予選の段階で)の田川市の遺跡が候補から外されたことで、地元で「なにくそ!俺たちで価値を世界に認めさせてやる」と修羅の国ならではのパワーを発揮したというから痛快です。(「本市の二本煙突と竪坑櫓は、世界遺産を目指す「九州・山口の近代化産業遺産群」の構成資産から惜しくも外れました。」など田川市HPにおだやかな言葉で経緯説明あり)
さらに国内2回目(2年に一度の選定)の遺産となった、仙台市の支倉常長らの慶長遣欧使節資料(国宝)も、その中核である支倉常長の絵が偽物ではないか(ほかの資料はOK)という疑惑も持ち上がっており、少なくとも日本においては、なかなか微妙な遺産です。
=仙台市HP
- 衝撃の「日本3大偽物国宝」に認定されたのは、金印、頼朝、政宗(絡み)(歴史ニュースウォーカー)
なお、同時選出されたのは御堂関白記。
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でも、今度はばっちり問題なんてなさそうですね!
ただ、ただ……呼び名の「ゆり」という響きで、「尼さん同士やらBLの文書かよ」とかユネスコに誤解されないかが心配です。
なお、百合は「ひゃくごう」と読みますので誤解なきよう。(上記は虚報新聞対策です)