歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

奈良で古代の幹線道「中ツ道」の路面が初出土。一方、お隣の「下ツ道」は墓と墓を結ぶ死者の道だった?

 奈良盆地を縦断する3つの古代道の一つ「中ツ道」の路面の跡が天理市で見つかったと、奈良県橿原考古学研究所がきのう(2013年5月11日)発表しました。去年、側溝が出土していますが、中ツ道の道路面の発見は初めてとのこと。
 地面をまず平らにして、その上に砂と土をまぜた「アスファルト(比喩です)」で舗装していたのだそうです。

 朝日新聞では記事のほか動画を配信しています。

 ちなみに去年の発掘はこちら


朝日新聞

 『古代道路の謎』がスマッシュヒット中、ナイスなタイミングでの発見ですね。なお3つの街道のうちもっとも重要なのは、平城京朱雀大路に直結する「下ツ道」です。エントリーの最後に、近江さんの昨年刊行の著書のちょい書評あります。あと「下ツ道」についてちょっと。

古代道路の謎―-奈良時代の巨大国家プロジェクト(祥伝社新書316)

近江 俊秀 祥伝社 2013-04-01
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