世界最古の「ゆるキャラ」による残忍なシーンか?世界遺産ナスカ地上絵で新作発見【山形大】
山形大の坂井正人教授がきのう(2013年4月12日)ペルーの「ナスカの地上絵」で、2体のゆるキャラによる惨殺場面というシュールな地上絵を発見したと発表しました。
左側が右側の首を切っているとのこと(本当にそうなのだろうかって気もしますが)。
ナスカで場面を描いた絵は初めてなのだそうです。時代としては、紀元前400〜200年ごろなのだとか。
坂井教授は11年1月にも人間の頭と動物とみられる地上絵を発見しており、「頭と胴体は明確に切り離され、斬首のようだが、神などの重要な存在を意味する可能性もある。絵の周辺の地質調査などを進め、何のために描かれたのかを解明したい」と話している。
(毎日新聞)
下は、毎日新聞の1年前の記事ですが
http://mainichi.jp/feature/news/20120222ddm014040173000c.html
坂井教授によると、現代のナスカ人も地上絵を書いているのだそうです。
はたけに種をまく要領で、わずか30分ほどで30メートルの大きさの絵が描かれたそうです。
となると、いったい、ナスカの地上絵というのは、古いのか、新しいのか。
全部が「古代遺跡」というふうに考えるのは、危ないのかもしれませんね。いまの年代測定のほうほうが「地質調査」ということですから、かなりあいまいな感じがします。
絵柄が原始的っぽくみえるなら=古い
キリスト教なら=新しい
という風に判断しているかもしれませんね。科学的な調査はわりとはじまったばかりのようですし、いろいろな事実が分かってくるか期待されます。これからも山形大に注目ですね。
毎日新聞 2012年02月22日 東京朝刊
南米ペルーの南海岸にある世界遺産「ナスカの地上絵」は、「世界8番目の不思議」といわれる。荒涼とした石と砂の台地に刻まれた無数の直線、幾何学文様、動植物の絵。誰が、何のために、どのようにして描いたのか。この謎の解明に挑んでいる坂井正人・山形大教授(文化人類学・アンデス考古学)は最近、現代のナスカでも地上絵が描かれていることを知った。
(略)
坂井さんは調査を進めるうち、今も地上絵が描かれているという話を聞き、08年夏、ナスカ台地の南西部を訪れた。30メートル以上もあるキリスト教の聖母の像が斜面に描かれていた。近くの町に住む女性2人が03年に描いたという。制作時間はわずか30分。種まきをするときの方法で手分けをし、一人が右半分、もう一人が左半分を描いたと説明された。