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歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

縄文時代、煮魚はハレの日のごちそうだった。縄文草創期の土器で魚を煮た痕跡発見

 新潟県立歴史博物館、総合地球環境学研究所などが11日付けのイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に、縄文時代のごくごく始まりの時期(草創期)にあたる約1万5000年前に、土器で魚を煮炊きしていた痕を確認したと発表しました。
 各紙の報道によりますと、北海道から鹿児島まで13の遺跡から集めた101の土器片(1万1200年〜1万5300年前ごろ)を分析。
 このうち福井県の鳥浜貝塚と北海道の大正3遺跡では、それぞれ35片のうち17片、2片の1片で、海や川でとれる魚を煮たときにでる成分(脂肪酸)が土器の内側の面から検出されたそうです。

 予想通りと言えば予想通りの結果です。

 「縄文刺し身論」を展開していた江戸前乱歩さんは大敗北ですが。 

 研究に参加した准教授は、日常の食事ではなく儀礼用との説をあげています。
 

NHKからキャプチャー 


イメージ写真新潟県立歴史博物館より


魚を干す縄文人

料理をする縄文人のお母さん


識者コメント集

共同通信
総合地球環境学研究所京都市)の内山純蔵客員准教授(景観考古学)は「この時代の土器の量は際立って少なく、煮炊きして日常的に食べたとは限らない。儀礼に使った可能性もある」とみている。

朝日新聞

 日々の食事のために使われた新しい時代の縄文土器に比べると、この時代の土器は出土が少ないことなどから、チームの内山純蔵・総合地球環境学研究所客員准教授は「儀礼に使われた可能性がある」とみる。
 土器作りは一般に、人類が定住して農耕を始める過程で、食料を調理、貯蔵するために発達したと考えられているが、中国で2万年前の土器が見つかるなど、東アジアでは、はるかに古い土器が多く見つかっており、内山さんは「世界最古級の土器の使われ方を調べれば、土器の誕生と技術の発展の謎に迫れる」と話す。