箸墓古墳はのべ123万人で8年かかって造られた?説
古代ディスコ界のトランスの女王の墓という説もある奈良県桜井市の箸墓古墳が、労働者延べ123万人によって8年かけて造られたとの推計が出されました。
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元ゼネコンの技術者が計算して、論文を「古代学研究」に掲載しました。と、読売新聞が報じています。
毎日休みなく働くとすると、1日平均500人弱になりますね。
作業が農閑期だけなら、倍以上の年月がかかって15年とか20年くらいかけていたのかなあ。
前例のない初めての巨大「前方後円墳」なので、計算どおりにもいかないだろうし。
そうすると、最近よくいわれる箸墓の築造年代が卑弥呼(248年くらい)の死とぴったりというのは、かえって計算が合わなくなるかもしれませんね。
生前から造っていた可能性ももちろんあるけどそうした記述はなくて、箸墓についてはむしろ(モモ姫ちゃんの)死後に急いで造ったと日本書紀にあるくらいですし。
仁徳陵は680万人!?
このような計算は、過去に、ゼネコンの大林組が1980年代に、日本最大の仁徳陵古墳(大山古墳)でも行っていて、
1日最大2000人が15年8か月かけて、延べ680万人によって造られたと推計しています。
別の計算では、土を運ぶだけでも1日1000人で約4年かかるんだそうです。
邪馬台国の女王・卑弥呼の墓という説もある奈良県桜井市の前方後円墳・箸墓古墳(3世紀後半)について、元ゼネコン土木技術者の高津和夫さん(83)(東京都練馬区)が、重機が導入される以前の工事の経験を踏まえて労働者延べ約123万人が約8年がかりで築いたと推計した。
(略)
高津さんは準大手ゼネコンに約40年勤務したあと、奈良大の聴講生を約20年続けて考古学を学んだ。「現地に十数回足を運び、論文にまとめるまで3年かかった」と振り返り、「今後も古墳築造をはじめとする古代の土木工事をテーマに研究を続けたい」と話している。