歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

富山県で東京ドームまるまる1個分の巨大な縄文村があらわれる!

 富山県縄文時代の集落が、直径280メートルの全国最大規模の環状集落だったと分かってきました。

 環状集落は、真ん中の広場=お墓のエリアを取り囲むように家が建ち並ぶ村です。
 280メートルというと、東京ドームの外側を取り囲むくらいの広さ。

 真ん中の広場が樹木などがまったくない空地だったのか、実は林で開けてはいなかったのか。

 空地だとしたら、東京ドームの建物の広さの面積に木や草が生えないように手入れするのは、ものすごーく大変。人口も少ないし、石器しかないし。

 縄文時代には犬や猪(豚)などの家畜をすでに飼っていましたから、牧草地のように使っていたらおもしろいですね。縄文時代に馬はいなかったのは間違いなし。猪って、草をそんなに食べるかな???

 いいアイデアあったら教えてください。

  
日経より

 富山県魚津市の早月上野遺跡で見つかった縄文時代の環状集落が、直径約280メートルと推測され全国最大規模だったことが13日までに、県埋蔵文化財調査事務所の調査で分かった。関東・甲信越地域の環状集落と住居の並び方が似ており、同事務所は、東日本から北陸地方への文化的影響を示す遺構としている。

 調査事務所によると、41カ所ある竪穴住居の跡からは、約5500年前ごろと推定される土器が出土しており、縄文時代中期から晩期の遺構とみられる。ほかに祭祀(さいし)用とみられる石棒も出土。中心の広場を「墓域」が囲み、周りの「居住域」に住居が点在する一般的な環状集落となっている。

 これまでは、新潟県見附市の環状集落が直径約200メートルで最大とされていたが、これを上回った。国学院大学の中村耕作助手(日本考古学)によると、環状集落は100メートル前後が多く、東日本を中心に分布。北陸地方で大規模なものが見つかるのは珍しいという。

(略)