「卑弥呼の墓」箸墓の被葬者はエクスタシーを感じながらトランスするちょっとあれな姫だった
卑弥呼とその2代後の倭王「壱与(イヨ)」の墓との説がある奈良県の箸墓古墳と西殿塚古墳への、考古学者らの「立ち入り」&「黙視」を、宮内庁が許可したときのう(2013年2月13日)発表しました。各紙が報じています(共同通信)。20日に行うそうです。
ここ数年、宮内庁は陵墓の研究者にたいしてオープンな姿勢に転じており、日本最大の仁徳陵古墳(大山=だいせん古墳)にも認めるなど、「大物」の古墳の門戸を開放してきました。
箸墓は最古の巨大前方後円墳ですし、邪馬台国的には、卑弥呼の墓説のある箸墓古墳が対象になるのは、当然盛り上がるわけです。
が、あくまで墳丘を歩くだけで、そこで発掘したりはしません。箸墓から出土した壺などを宮内庁はときどき公開しているので、じつはまったく「未知の領域」ではありません。
これで邪馬台国が判明とはならないのであしからず。
ではなにが分かって、なにが分からないのかについては以下のエントリーをどうぞ。
さてさて、世の中は卑弥呼の墓と認識していますが、卑弥呼の墓と明記する歴史書はありません。
日本書紀では、
倭迹迹日百襲姫命
やまとととひももそひめのみこと
という女性がまつられていると書かれています。
彼女は第7代孝霊天皇の娘です。
名前が長くて覚えにくいですよね。
でも大丈夫。
ヤマト+トトヒ+モモソ+姫+命
と分ければOK。
ヤマトは大和に住んでいるからいいですよね。
たぶん「モモソ」が名前です。桃ちゃん。
姫は姫だし、命(みこと)はたんなる尊称。
で、ポイントなのは、
「トトヒ」です。
これは、それなりに有力な説なのですが、
トトヒ=「トトビ」ともよみ、
トトビ=「鳥飛び」であると。
つまり、「大和にいる鳥みたいに飛んじゃうお姫様のモモちゃん」なのです。
鳥みたいに飛んじゃうというのはどういうことでしょうか?
そうトランス状態になりやすい、いまならヤバイ人です。
しかも、エクスタシータイプ(脱魂型)と学術的に分類されています。
そう、トランスしながら神様とHをしていってしまう御姫さまなのです。。。
いやはや、タイムスクープハンターを派遣して中継してもらいたいけど、あまりお友達になりたくない巫女さまですねぇ。
日本書紀のモモソ姫の物語はざっと以下の通りです。エクスタシーを感じてくださいませ。
・モモソ姫は神がかって、三輪山の大物主をまつりなさいとご神託。
・どういうわけか内乱(武埴安彦の謀反)を予言
・通い婚をしてくる夫がいた
・夜にくるので、モモソ姫は「お顔をみたい」と頼む
・夫は「あしたのあさに箱のなかにはいっているが見ても絶対驚くなよ」と言う。
・夜明けに箱をあけると、小さい蛇がいたのでモモソ姫は「きゃっ」と驚く
・夫「驚きやがって。恥ずかしい」と怒って三輪山にとんでいく
・モモ姫は後悔してどすんと尻餅をつく
・そこに箸がたまたまあって陰部につきささり死亡
・箸で死んだ姫が埋葬されたから箸墓
↓モモちゃんを考古学的に知る本。うすくて読みやすいです。オススメ