創刊されたデアゴスティーニの「週刊 日本の城」にシンデレラ城が登場する可能性が高まり、ニセモノ天守閣ファンの心を熱くさせている模様
=ディオゴスティーニのHPに加筆
デアゴスティーニの「週刊 日本の城」というシリーズが今年2013年1月8日から始まりました。テレビCMでもがんがんやってますね〜
「古代の城柵から国宝の城まで」が売りなそうですが、、、
記録によると、日本全国には2万以上もの城が築かれたことになりますが、その中には言い伝えのみ残るものも多く、歴史的資料や遺構などを考慮すると、その姿のわかる城は約7千あまりに絞られます。このシリーズでは、それらの城をすべて網羅します。
この7000のえりすぐりの城のなかには、戦後にできた
ニセモノの城も入っているようなのです。
それは富山城です。
あの写真で「富山城」と書かれているのは、お城でもなんでもなく、
「お城風デザインの市立博物館」なのです。
富山城の天守閣はすでに江戸時代中期に燃えてありませんでした。
明治以降には県庁があり、その県庁も1930年(戦争前)に焼失しています。
なんで、戦後になって「天守閣風の市立博物館」ができたかというと、
富山のまちは第二次大戦の空襲で壊滅しています。
そして戦後、「日本で初めてニセモノの天守閣(模擬天守という)」を復興の柱として創作したのです。
富山城とは、「なんで北陸の軍の司令部があった金沢が空襲されなくて、おいらたち商業のまちが燃やされたんだ!」という当時の富山市民のやるせないホコリが伝わる現代建築なのです。
(ちなみに金沢城には最初から天守閣がありません。前田利家に十分に貫禄と実績があったらから、「見える権威」の天守閣が不要だったのでしょう)
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コメント受けて調べましたら、初期に天守はあったようです。失礼しました。
そもそも前田利家は当時は成り上がりで、十分に貫禄と実績はなかったですね。島津氏や伊達氏のように鎌倉時代から続く名家の本城には天守閣が不要ということです。
ご指摘ありがとうございました。
昭和史の一頁をいろどる、こうした意味での「日本の城」の代表格というなのなら、それはそれですごい深〜いいなぁ、と思いますがね。
富山城がランクインするなら、当然
ディズニーランドのシンデレラ城も日本の名城に入ってしかるべきだと思います。
デアゴスティーニの英断を期待します。
(富山城の執筆を振られたライターさん、今ごろ頭を抱えているんだろうなぁ。ご連絡いただければ恵美嘉樹が代筆いたします笑)