歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

どんど焼きか左義長か、それとも鬼火焚きか。呼び名でわかる出身地【画像・動画】

しめ飾りやお札、書き初めなどを燃やす日本伝統のイベント「どんと焼き」。
しかし、これは呼び名がもう一つあって、「左義長(さぎちょう)」ともいいます。

どんど焼きなのか、左義長なのか?

呼び方に地域差があるようなので、3連休のニュースから集めて分類してみました。

【結論】

日本全国ほとんどが、どんど焼き
京都・北陸が左義長
九州は鬼火焚き

ただ、江戸時代の文献によると、小正月にやる火の行事として正式名称は「左義長」だったようです。

どんど焼きは「方言」とされています。

今では、左義長のほうが方言ですね。

じゃあ、左義長ってなんだよ???
ってなりますよね。


宮廷の儀式である「毬杖(ぎっちょう)を三本立てた三毬杖(さんぎちょう)」がその由来です。

「毬杖ってなんだよ?」

そ、それは言いっこなしで。。。。



どんど焼き
日本列島くまなくこの呼び名がスタンダードです。

  • 東北 秋田


秋田県三種町の浜田農村公園では「大どんど焼き」が1月13日に行われた。=写真は読売新聞秋田

  • 関東 茨城


茨城県取手市では空き地で13日に、「どんど焼き」が行われました。14日の荒天を予想して前倒ししたんだとか。正解でしたね。(朝日新聞)

  • 関東 栃木

栃木県那須町では「どんど焼き」。産経

  • 中部 三重


三重県名張市美旗中村の美旗中村農村公園では、「どんど焼き」行事が14日に行われました。=中日


  • 四国 徳島


日本最大規模の「どんど焼き」が徳島県三馬市で行われました。(リンクは動画。徳島放送



左義長

京都、北陸、中部にかけて「左義長」と呼ばれています。

  • 近畿 京都

京都市東山区の新熊野神社で14日、「左義長」がありました。(朝日新聞
http://www.asahi.com/area/kyoto/articles/OSK201301140110.html

滋賀県近江八幡市江頭町と十王町に伝わる新春の伝統行事「子供左義長」が12日、両町一帯で行われた。
京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20130113000031

  • 中部 愛知県

名古屋市中区の大須観音で14日、「左義長」が行われました。(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20130114-OYT8T00854.htm

小正月(15日)の伝統行事、左義長福井県内各地で始まっている。好天に恵まれた13日も各地で地域住民らが見守る中、炎が勇壮に天に舞った。(福井新聞
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/39283.html

  • 北陸 富山

富山県射水市黒河の太閤山ランドでは14日に「左義長まつり」が開かれました。(北国新聞
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20130115202.htm

  • 北陸 石川


加賀藩前田利家と妻まつを祭る金沢市尾山町の尾山神社では、14日、15日と「左義長」が行われています。(中日)
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/photo/CK2013011502000160.html


【鬼火焚き】
どんど焼き左義長)は、小正月の15日ごろにするのですが、九州の呼び名「鬼火焚き」になると、1週ほど早いみたいですね。

  • 九州 福岡

福岡県うきは市浮羽町の新川地区で1月3日に、「鬼火焚(た)き」がおよそ40年ぶりに復活しました。(西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/341661

  • 九州 佐賀

正月の伝統行事の鬼火たき(ほんげんぎょう)が6日、佐賀市内の各地であった。(佐賀新聞
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2376457.article.html