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歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

日本有数の観光地に育った吉野ヶ里遺跡の隣の県有地にメガソーラー計画という驚き

大阪にある市民団体文化財保存全国協議会がおととい(2012年12月27日)、佐賀県吉野ヶ里遺跡に隣接する場所に計画されているメガソーラー(太陽光発電)に建設地の変更などをもとめる要望書を佐賀県に提出しました。


佐賀新聞

 考古学者らでつくる文化財保存全国協議会(約600人)は27日、吉野ケ里歴史公園(神埼市郡)北側の県有地に建設中の「吉野ケ里メガソーラー」について、建設地変更を求める要望書を佐賀県に提出した。
 要望は、(1)メガソーラー建設地を変更する(2)建設地周辺を早急に史跡指定する(3)吉野ケ里遺跡を世界遺産に登録申請する−の3点。同協議会代表委員の小笠原好彦滋賀大名誉教授、十菱駿武山梨学院大客員教授ら4人が県新エネルギー課、文化財課に提出した。
 要望に先立ち、同協議会会員7人は26日、文化財保護上問題がないか、現地を視察した。視察の結果、「メガソーラーは歴史公園の景観を損ない、歴史的価値を減ずる」と判断した。


文化財や景観保護の以前に、せっかく築いた全国級の「地域ブランド」をわざわざ崩す県幹部が存在するということに驚きです。


観光経済から考えても、弥生時代の空気を伝えるのが売りで、観光客を集めている場所なのに、その雰囲気と空気を台無しにして、観光地としての価値を著しく下げることになることは、容易に想像できます。


メガソーラーがいろんな面で佐賀県にとって愚策であることは間違いないでしょう。



とは言うものの、

吉野ヶ里遺跡じたいは非常に重要な遺跡であることは疑いようがありませんが、「現在の『テーマパーク』的な復元に異を唱えるのが先じゃないでしょうか。あの復元で世界遺産はないでしょう」
と、少し毒舌吐いてみたくもなりました。