歴史ニュースウォーカー

歴史作家の恵美嘉樹が歴史のニュースや本の世界を歩く記録です

【短い続報】NHKニュース9で群馬の甲着たまま男が報じられる

 2012年12月14日のNHKニュース9で、群馬・金井東裏遺跡をわりと長く報道していました。

 初出はこちら【号外も出た】群馬で古墳時代の甲を着たままの人物が火山灰に埋まっていた!日本初!【日本版ポンペイ】

 これまでのニュースでは知らなかったのは、

1)赤ちゃんの頭が3メートルよりももっと近くにあったみたい

2)榛名山のほうをむいて倒れていた(背を向けていたのではなかった)

報道で出た研究者は以下のお二人で、以下のような流れでした。

田中良之・九州大教授(人骨研究で有名)

「左足をやや踏み出して逃げようとして力尽きた。
甲冑をもっているのは地域の有力者であり、地域の住民を率いて逃げている途中だったかもしれない。
この人たちは1万年くらい火山災害を知らなかった。相当驚いたはず。」

ただし、噴火する榛名山の方に向かって倒れていることから、避難説ではないとの説も

右島和夫群馬大講師
「山の怒りを鎮めるまつりごとをしていたのも一つの可能性。」
この鎮めるまつり説は既報ですね。